ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

キーラのプレゼン

2013年09月28日 | 日記
 今期から子供のクラスもプレゼンをさせるようにしました。
テーマは自分たちに決めさせます。
日本のことでもロシアのことでもなんでもいいです。
まだ語彙をあまり知らない子どもたちです。
身近なことをテーマに選んで自己を語らせます。

 記念すべき第一回目のプレゼンは金髪が可愛いキーラです。
キーラはふだんからニコニコととっても愛想がよく、宿題を配ってもテストを返しても「ありがとう」を欠かしません。
前期は休みがちだったのですが、たまに授業に顔をだしては毎回出席していたようなすまし顔で堂々と質問に答えます。

 持ち前の愛くるしさで人々を魅了してしまうキーラのプレゼンが始まりました。
題名は、『私の夏休み』。

 「私は夏休みにトルコへ行きました。
  トルコでお寿司を食べました。
  トルコでチョコレートも食べました。
  トルコのチョコレートは古かった。」

 思わず吹き出してしまったプレゼンでした。



バレエ学校

2013年09月28日 | 日記
  同僚のミハイルとユーリャと一緒にペルミのバレエ学校を訪ねました。
今度、ペルミで開催する日本のイベントで躍ってほしいとの出演依頼交渉のためです。

  一歩、建物の中に入ると厳格な雰囲気が漂います。
あのバレリーナ独特の歩き方でさっそうと廊下を行く美しい少女たちが見えます。

  ペルミのバレエ学校は、ロシアの中での水準が高いと有名です。
第二次世界大戦中、モスクワにあった重要機関をこの山奥のペルミに移したということが、ペルミでバレエ文化が花開いた発端です。

  私たちは、まず学校の責任者である人の部屋に通され、第一声、「出演させてもいいが、彼女たちは遊びに来ているわけではないので、そのあとに友達を作ったりそいういうことをさせないでほしい」と言われました。

  その途端、こちらまで緊張が走り、ペルミで初めて会う日本人だけれども、あまり話しかける雰囲気でもないのだと悟りました。
そのまま、私たちは稽古部屋に通され、演技を見せてもらい、少ししてからそこを後にしました。
彼女たちは、若干16,7歳であり、このバレエ学校を卒業した後は、ロシア各地の劇場に散らばり活躍するのだそうです。

  その夜の帰り道、夢を追いシビアな世界で生きる彼女たちのことを思い、ああゆう人生もあるのだなと、芭蕉の俳句に詠まれているようなしみじみとした気持ちになりました。













ロシアの秋

2013年09月28日 | 日記
 木の葉が、色とりどりに色づき、赤や黄色やオレンジ色に染まってとっても美しいです。
私は昔から、オレンジ色を意味する оражевый(オーランジェヴィー)というロシア語の響きが好きです。
 
 先週は20度。今週は10度。来週は零度になるそうです。
同僚のミハイルが、雪景色の中で映える紅葉も、また格別に美しいのだと教えてくれました。

お買い物

2013年09月28日 | 日記
 今日は、ブーツを2足も買ってしまいました。
私用の秋ブーツは、10000ルーブルなので日本円にすると30000円。
 ちびっ子用ブーツは、思わず露店で売られているのを一目惚れして買ったものです。
こちらも本物の革でできており、値段は1000円です。
どの友達の子供にあげようかしらん、と考えています。

蜜酒の杯

2013年09月27日 | 日記
 写真は、『メドブーハ』という蜂蜜から作られたロシアの古いお酒です。
調べたところによると、ウォッカよりも古い「いにしえの酒」なのだそうです。

ロシア人は蜂蜜が大好きで、スーパーにも何種類もの蜂蜜が陳列され、市場には蜂蜜専門店もあります。
その種類は数十種類にもおよび、その一つ一つにしっかりと特色ある味がついていて、色もとろとろ具合も様々です。

ところで、この蜜酒のお味は、ブランデーベースにほのかに蜂蜜の香りただようような、大人の苦さの中に甘い蜂蜜の味が絶妙に溶け込んだような味わいです。アイスクリームの上にかけて食べたらさぞかし美味しいだろうとの思いつきに、ひとり夢想し心躍りました。

ペルミ式入学式

2013年09月07日 | 日記
 新学期がやってきました。
 桜の季節満開の4月始まりの日本が特別なのであって、世界のほとんどの学校は9月始まりが一般的なのではないでしょうか。

 どうやって始まるのだろうと、私も仲良しの掃除婦ヴェーラと二階の校舎から見下ろしていました。
 学校の玄関前のスペースに、生徒が並び、その後ろに保護者が詰め寄せています。よそゆきの服装をしている親御さんたちもいますが平服の人もたくさんいます。

 空はあいにくの雨模様です。9月2日のペルミの気温は16度です。
突然、大音量で♪no more no more no more no more♪の音楽がかかります。
入学式が始まったようです。

 この日はうっかりしてカメラを忘れてしまったのですが、ロシアの入学式は日本のものよりかなりクダケていて、校長その他主賓の挨拶が終わった後は、二匹の着ぐるみを着たマスコット人形が飛び出したりして、「あれは生徒なの?それともプロフェッショナルの人?」とヴェーラに聞いても、ヴェーラは「知らない」とのことでした。

 しばらくブログをおやすみしていました。
ロシアのペルミに来たての頃、驚きと新鮮な気持ちをもって、そのあと孤独で寂しくて書き進めていたブログでしたが、3か月を過ぎたころから、生徒との交流も始まり、日本育ちのロシア人というかなり特異な環境で育ったユーリャがルームメイトとしてやってきて毎晩の酒盛りが始まり、孤独が薄まった途端、ブログも忘れ去ってしまいました。

 氷点下37度の中でのバーベキューや、3月9日のウーマンズデイに学校が躍るクラブと化したこと、初めてロシア式別荘のダーチャへ連れて行ってもらった日のことも書かず仕舞いでした。

 これからまた9か月、このペルミでお世話になります。
すでに半年過ごして、いろいろなロシア式勝手にも慣れ、これからの月日はあっという間に過ぎると思います。前回より楽になった分、きっと楽しいことも増えると思います。自分のためにも愉快なロシアでの日々を記録していこうと思います。