ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

バレエ鑑賞

2014年03月21日 | 日記
 今週は3日続けてバレエ鑑賞というなんとも贅沢な時間を過ごしました。
同僚の先生に授業を変わってもらって、午後の授業が終わったら、いそいそと劇場へ繰り出します。
初日は『くるみ割り人形』、2日目『スニェグルーチカ』、3日目『白鳥の湖』です。

『くるみ割り人形』は、かの有名な音楽と各国の衣装をまとった異国情緒たっぷりのお人形たちの踊りが楽しく、特に中国のお人形を演じていた男女ペアの女の子のほうは、日本人バレエダンサーではないかと思うのですが、コミカルな演技に同士感が募り応援したくなりました。

『スニェグルーチカ』は、雪娘の女の子が村人たちのところで生活することを望み、村の若者に恋をしますが、最後は春になり太陽が出て溶けてしまうという悲恋物です。美しかったけど、有名な『くるみ割り人形』に比べると、音楽、衣装、演出にパンチがなかったような気がします。こんな批評などをしながら見ている自分をペルミに来てから目が肥えたのかしらんと思い驚きでした。

『白鳥の湖』は、私の一番好きなバレエです。白で統一された白鳥たちの衣装が美しいし、黒鳥も然りです。儚い白鳥を表現するバレエダンサーたちにも見惚れるし、音楽も素晴らしいです。モスクワで初めてバレエを見たとき、感激しました。

新しい季節

2014年03月21日 | 日記
 出勤したある日、同僚の先生から「今週一週間は、インフルエンザの流行により学校閉鎖」と言われました。
この気候の厳しいペルミ地方の季節の変わり目ではロシア人も体調を崩します。
春に向けて、冬が最後の猛威を奮ったのです。

ロシアの夢

2014年03月12日 | 日記
 色とりどりに咲き乱れる花と虹と動物たちを背景に真中にたたずむのは、我らがロシアのプーチン大統領。
現在はウクライナとロシアの関係がいろいろと取沙汰されているプーチンですが。
どんなモノズキな画家がこれを書いたのだろうと思います。

 今日も出勤したら、先生同士でロシアと政府への意見交換がなされていましたが。
たくさん問題のあるロシアです。住んでいてよくわかります。
給料に見合わず高い物価と国土に似合わない狭いフラット。
けして住みやすい環境とは言えません。
 
 愛していないとは言えませんが。

3月8日

2014年03月08日 | 日記
 3月8日はロシア語で”ヴァスモエ・マルタ”と発音し、盛大なお祝いの日です。
日本には馴染みのない『国際婦人デー』です。

 私も学校から黄色の可愛らしいチューリップとわんぱくマリチクのひとりからピンクのチューリップの花束をもらいました。
午後5時を過ぎたオフィスで、ワインとコニャックを開け事務所全体でお祝いです。
お酒の席で女性が給仕することを求められる日本と違って、男性がお皿を用意しワインのコルクを抜き女性のために注いで回る姿は見惚れるものがあります。

 この日は夜の日本語コースもキャンセルで、ディスコに様変わりした学校の食堂に繰り出します。
プロの司会者と美しい女性ヴォーカリストを招いて舞踏会が繰り広げられます。
去年の初回の時は初めてのロシア風祝賀会に非常に楽しく興味深く、日本と違い派手なロシア教師に圧倒されました。
ロシアは教師は完全なる女性の仕事です。金髪の女性年配教師が派手な赤やピンクや白のワンピースに高いヒールを響かせて
楽しげに踊る姿は圧巻ものです。
通訳のアリョーシャは大変失礼で「でかい尻を振り回して踊っている」と言っていました。

 この後、事務所の同僚とロシア風サウナであるバーニャへ行きました。
引き続き食べて飲んで乾杯します。
私の好きなロシアの習慣に、こういう宴の席で一人ずつグラスを掲げ何か一言スピーチをしてから乾杯するという習慣があるのですが、この日、男性陣はロシア女性を甘いあま~い言葉でひたすら褒めたたえていました。
このあまりの過剰な甘さに3月8日の国際婦人デーが相当に大事な日なのを肌で感じました。

 どうやら発端はアメリカでの女性の選挙権の権利の主張から始まり、それがヨーロッパに広がり、そしてもっとも記念すべきことがこの日に起こったソ連、サンクト・ペテルブルグでの女性たちのデモ行進だったそうです。二月革命ですね。政治的思想の強かったスローガンが転じて今では女性に感謝し、女神のごとく褒めたたえる日だと解説されていました。
 私の家にもピンクと黄色のチューリップが踊っています。