ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

オペラ座の怪人

2018年03月30日 | 日記
 昨夜は“オペラ座の怪人”を観てきました。前回ロンドンに来た時にバルコニー席からひとりで観た記憶が鮮明に残っていて妖しく浮かび上がる白い衣装をまとったクリスティーナがとても美しかったのを覚えています。それ以来ずっと観たいと思い続けていたのですが、劇場まで足を運ぶ心の余裕が浮かび上がらずゆっくり休んだ昨日の午後急に思い立ち劇場行きを決めました。久しぶりにアイライナーを描き、紅を差し、一張羅をまといお洒落をして劇場へ向かいました。

 前回同様、クリスティーナの白いドレスが漆黒の舞台に妖しく浮かび上がり、その周りを古風な衣装をまとったバレリーナやピエロや貴婦人が踊り舞い、怪人のいる地下壕をゆっくりクリスティーナを乗せた船が動く様子が幻想的でした。改めて怪人の一挙手一投足に着目してみるとけっこうな乱暴者だしクリスティーナのこともかなり粗く扱い、“美女と野獣”の野獣のような優しい心の持ち主というわけでもなく、とても一緒に生活を共にしていけないような嫌な奴だったんですね))最後にクリスティーナが怪人にした熱烈な口付けにはどんな意味が込められていたのでしょう。怪人の自分への気持ちを理解している彼女が、怪人のことはちっとも好きじゃないけど婚約者救出のために堪忍してキスを与え、どうか後生だから私のできる限りのことをしたつもりだからあなたも私の頼みを聞いてというような気持ちでしょうか。

 幕間に恒例のひとり酒宴をしました。“オペラ座の怪人”なので白より赤という気がして赤ワインを飲みました。帰りにお腹が空いてピザを食べました。夜、劇場の帰りにひとりで食べる高カロリーのピッツアはなんとも誘惑の罠に自分からかかって行ったような甘美な気持ちにさせてくれました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿