ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

心落ち着く場所

2017年04月19日 | 日記
 カザン聖堂が見えるカフェ。
あと一か月ちょっとでこの街ともお別れなのだから、最後に思い残すことのないよう、今いろいろと「したいことリスト」の作成中です。

4月の雪

2017年04月19日 | 日記
 サンクトペテルブルグは変なお天気で、4月に入ってからも何度も雪が降ります。さっきまで青く晴れ渡った空から急に白い雪ん子が落ちてくるのだから驚きです。語学学校先生に言わせるとこれは127年以来の天変地異らしいです。

アンナ・カレーニナ

2017年04月19日 | 日記
 アンナ・カレーニナのバレエを観に行きました。
そもそもアンナ・カレーニナがバレエであることも知らなかったので、演目を見てこの文字を見つけた時には驚き、即座に観劇を決めました。しかし、一か月以上前にチケットを買った時には、他の頼まれた券も合わせて買ったので、昨日、会場に着き、自分の席が正真正銘の一番前のセンター席だと知ったときにはさらに驚きました。ちなみにお値段は、4300ルーブルなので今の換算で9000円ぐらいです。
ふだんバレエは全体を見渡せるためにもバルコニー席から見るのが好きなのですが、昨日のアンナカレーニナに限っては真正面から一部始終を見通せてよかったと思いました。アンナ・カレーニナは、白鳥の湖やくるみ割り人形などの他のバレエと比べ、初演が1972年と割と現代に近く、さらに2種類の振付があるらしく現代音楽を使ったラトマンスキー版にいたっては2004年が初演らしいです。昨日見たのもこの現代音楽版のラトマンスキーヴァージョンで終始不穏な音楽が流れます。チャイコフスキーの可憐な音楽ではなく、アンナと愛人のヴロンスキー、そして夫の3人の苦悩の心に沿ったものです。事前にネットで一部を見ていたときは、こんな心をえぐるような嵐の前の音楽ばかりで不安にさせられたのですが、実際にすべてを舞台で見ると鬼気迫る演出に夢中になりました。

 見終わったあとに、もしかしたら今まで一番好きだった白鳥の湖よりも夢中になったかもと思い返して、その理由は何だろうと考えてみると、なんてことはない、おとぎ話とそうじゃない話の違いかなと思いました。いわゆる古典の王道と言われるようなバレエは真に可憐で美しく白鳥の湖の白鳥の動きなんかは見事で見惚れるほどで心底優雅な気持ちにさせられるのですが、今回のアンナカレーニナは鬼気迫る登場人物の心の表現に引き込まれたのです。
主演の3人の大人の踊りにはそこには一点の明るさなんかなくてひたすら哀しく美しかったです。アンナを一心に愛するヴロンスキー役のアンドレイ・エルマーコフの鍛え抜かれた立派な体躯が素敵で原作通りのちょっと禿げそうな実際の髪も役に合っていてよかったです。アンナの年老いた旦那役も当たり前ながらスタイル抜群で素敵でここだけに焦点を絞って見るとこの旦那様の元を去る必要ないのにと思わせられるほどでした。けれど、やはりもう一方にはイケメンのヴロンスキーが全情熱をかけて愛してくれているのですから去る理由があったのだと思います。このヴロンスキーはアンナに会う前は適当に良家の娘を引っかけているようなプレイボーイだったのですが、アンナに会ってからガラッと変わってしまい、人妻と恋に落ちたことで将来の将校出世の道も断ち、その叶わぬ恋路から自殺未遂までしたり、夫カレーニンの肩で泣いてしまったりとすごく繊細で人間臭い男なのですね。私はアンナカレーニナの物語が大好きで、いつかは言語で原作を読めるようになることが目標です。ロシア版、ハリウッド版の映画も見たのですが、今までどこにも私の中のイメージにピッタリのヴロンスキーがいなかたのですが、その中で昨日のバレエのヴロンスキーが一番近いです。これも嬉しかったことのひとつです。あと、ヴロンスキーの同僚、青年将校たちが10人くらいたびたび登場するのですが、彼の疾駆する姿とダイナミックな踊りにも魅せられます。バレエは、ふつうどうしても女の人が主役で男性ダンサーは脇役という感じがしているのですが、アンナカレーニナの将校たちは体で馬を表現していたり見ていて非常に面白かったです。次回はぜひ、もう一つのプリセツカヤ・バージョンも観てみたいです。

写真はマリンスキー劇場

テロ

2017年04月13日 | 日記
 サンクトペテルブルグでテロが起きました。
住んでいる街で初めてテロを体験したのですが、日本にいてニュースで見るのと実際に現地で起こるのとでは衝撃がかなり違います。
 この前まで机を並べて一緒にロシア語を勉強していた男の人は通信社から派遣された人で、一足先に日本に帰っていた彼は、当日母を空港に迎えに行った私の談話を記事にするそうです。それで最後のまとめ方としてテロに屈せず一致団結して生活をしていくっていう記事を書くというので、もっと具体的に書いてくださいってお願いしました。せめてイスラム原理主義とイスラム教を混同しないように人々に伝えてください、と。
そうしないとただ一致団結して生きていくだけの結びじゃ日本の人に伝わらないと思ったのです。それぐらい身近であるのとないのとで感じ方が違います。
 テロが起きた翌日から全地下鉄も開通し、仕事も休むことなく人々は普段の生活を続けています。けれど街を覆う不安な空気は確かにあって、人々の心に黒い影を落としています。
 先日、用事でテロが起きた地下鉄の駅を通ったらたくさんの花が献花されていました。亡くなった方々の顔写真もあり、生年月日を見たらほとんどが1990年以降に生まれた若者でした。その後どうしようもなく暗い気持ちになり客人を連れていたので気持ちが立て直せない自分に焦りました。

アゼルバイジャン店

2017年04月01日 | 日記
 ネフスキープロスペクト沿いに一店舗あるZARAのすぐ左側の少し奥まったところにあるひっそり佇む店です。
ここのオーナーとは3年前に私が旅行者でこの街を訪れたときからの知り合いで、あまりに常連客すぎて今ブルグに名前を書き込もうとしたら店名を知らないことに気づきました。
店内はアゼルバイジャンののどかな風景が再現されていてそれがまた田舎風で郷愁を誘います。
シャシュリクと呼ばれる肉の串刺しとサリャンカのスープが絶品で、私はときどきこの二つが無性に食べたくなるとここに足を運びます。
 

ハチャプリ

2017年04月01日 | 日記
 この上に載っている半生のたまごとチーズを熱いうちにトロトロ混ぜてそしてこのパン生地と一緒にいただきます。
日本から来た友達はこの味に感激して日本でもう食べれないことを悔やんでいました。私も今のうちにたくさん食べておこうと思うものの一つです。

ダルマ

2017年04月01日 | 日記
 ダルマと呼ばれるコーカサス料理もペルミ時代からの私の大好きな料理の一つです。
こちらはブドウの皮に牛肉、または羊肉を包んであるものからいい出汁が出ていてサワークリームを主としたソースにつけて食べるというものです。

グルジア料理

2017年04月01日 | 日記
 こちらは、なすの何とかという料理名なのですが、その名の通り揚げたなすにクリーミーな何かが包まれ、上につぶつぶのザクロがのり、サクサクのかぶの薄切りと共に頂くという日本ではお目にかかれない絶品料理です。これらの生み出すハーモニーが今までに食べたことのない味を呼び起こし、クリーミーさと相まって口の中でとろけます。私はこれが大好物で、グルジア料理店へ行くと必ず頼む一品です。ロシアを離れたらかなりの希少価値料理になるので今のうちにたくさん食べて噛みしめておこうと思います。

Coffee Room

2017年04月01日 | 日記
 イサク聖堂裏にある雰囲気のいいカフェ。
イスラエル出身の経営者なのか、メニューにはイスラエル風ブレックファーストメニューもあります。
素敵な内装でメニューも豊富で嬉しいのですが、如何せん音楽がうるさすぎて2時間が限度です。

フォンタンカ河沿いのカフェ

2017年04月01日 | 日記
 サンクトペテルブルグの楽しみの一つは素敵なカフェを見つけることです。
チェーン店以外の個人経営のオリジナルカフェを見つけると入ってみたくなります。
ここもそのうちの一つで、休日には人がいっぱいで入れませんでした。
先日、散歩がてらもう一度寄ってみました。