笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

笛の柄の飾り金具

2008年04月08日 16時28分07秒 | Weblog
笛をはじめて1770日目。

 お祭り期間中、ずっと笛が持てなかったので、昨夜は久々に笛を持った。ほぼ3日笛が吹けなかったので、いきなり今まで通りに吹けるかちょっと心配でしたが、無事ブランクを感じる事無く吹くことが出来ました。
 祭りの時も、REDMOONさんとお話ししたのですが、「昨日と同じようにやっているのに、突然音が出なくなったり、微妙に違ったすることがあるよね」なんてお話をしたのですが、まずは一通り変わりなく吹けて一安心でした。
 5回通り吹くのを、6回に回数を増やしたりと、10時まで頑張って吹きました。

 頑張ってって、休憩してすぐに横になろうものなら、爆睡してしまいそうでした。案の定、10時を過ぎたので横になったら、とたんに爆睡です。風呂に入らず、そのまま寝ました。

 今年、化粧直しが施された「ゑ組・軍全町」の祢里ですが、少し前から兄弟子のO本さんから、「左側の小太鼓のすぐ後ろの金具に、笛が入っている」と教えていただきました。そんなこと今まで全く知らなかったから、今年はこの目で確認しようと、ゑ組の祢里に注目していました。

 写真はちょっとわかりにくいかも知れませんが、確かに一枚だけ笛の柄がありました。土曜日のお宮で、ちょうどO本さんとわいわい言いながら見つけていると、ゑ組の人も「そんなこと知らんかった」と何人か集まってきました。
 何故、そこに一枚だけあるのか、何故笛のモチーフなのかは誰も解らないようです。

 田中興平氏の「そこに江戸の文化がある」を見ると、軍全町の祢里が出来たのは大正12年、勿論それ以前にも祢里はあっただろうが、詳しくは解っていないし、中野川の笛吹の系統を見ると、今の師匠から三代前の久保田幸吉氏が、軍全町に40年間笛吹に来ていたらしいし、先代の師匠・内藤幸三氏は軍全町の方であり、また中野川の笛を完成させたのが、内藤氏であると書かれていることを見ても、軍全町と中野川の笛吹は密接な関係があり、そのような事から笛のモチーフを金具に入れたと考えられないでもない。いずれにしても、すごい話だと思います。

 細かな事だけど、ちょっとした遊び心があるって、それをさりげなく表現するところなど、やっぱり「三熊野神社大祭」は奥が深いし、粋な部分が数多くなると思いました。

 こんなマニアックな写真を他にも撮りましたので、明日もご紹介します。