このミイラ展では最新の棺の中のCT画像に加えて、今までわかっていた社会的な立場や家族構成、生活様式も併せて展示されており
当時の故人の様子がよりリアルに伺い知れました
物言わぬミイラですがきっと歯科治療を受けたかったに違いありません
気がつくと目の前のミイラが一人の人間であるということはもちろん、治療しなければいけない患者のように思えてきました
「全身状態に影響のある歯を最初に抜歯して傷が治る間にこっちの歯は保存できそうなので根の治療を行ない
並行して歯ブラシのやり方を説明し歯が削れてしまっているので夜間は歯軋り防止装置を使用しましょう
歯を抜いたところの傷が治ったら治療方針を相談し、部分義歯を製作するならこの歯とこの歯にバネをかけるように設計し義歯を製作
もし義歯が気に入らなくて固定式の歯を希望されたら再度CTを撮影して、こことここにインプラントを埋入して
前歯はセラミックで綺麗に治して、、、、」
ブラックジャックが発掘されたミイラの開いたままの傷を放って置けなくて手術をした話がありますがその時の気持ちがわかったような気がします
職業病?ちょっと病気ですかね
(ミイラ編ー終)