ねこともダイアリー

猫とヒーリングライフ

『ダンス・ダンス・ダンス』

2009-12-14 12:26:55 | ねこともカンゲキ!
私は電車での移動時間が一番集中して本を読めるので、週末実家に帰った時下巻を一気に読んでしまいました。
英国にいる時に初めて村上春樹さんの『ノルウェイの森』を読み、ビートルズの歌の題名とは知りながらも、この目でノルウェーの森が見てみたくなり旅行してしまった単純なワタクシ。真夏にセーターとジャンパー着ていても寒かったのよ、フィヨルドクルーズ!物価の高さと、美しい景色を見ても腹の足しにならんと実感した旅でした・・・

村上春樹さんの本は、数年前『海辺のカフカ』を読んだだけですが、主人公以外のどこにでもいる様な脇役ひとりひとりの人間的成長まで、とても丁寧に描かれているのが好きです。

今回は「言葉にならないものを大事にすればいい」「人は悔いの残らないように人と接するべきなんだ。公平に、できることなら誠実に。そういう努力をしないで、人が死んで簡単に泣いて後悔したりするような人間を僕は好まない。個人的に」という主人公の言葉が、胸にグサッと刺さりました。
自分のモヤモヤを晴らそうと簡単に謝ったりするから、すぐにまた人を傷つける言葉を言ってしまうのね、ワタクシ。この週末も兄に散々「デブ、デブ」言っちゃったし・・・

私より先にこの本を借りて読んだ妹と感想を話しながら、「もし映像化するとしたら、俳優の五反田君は谷原章介さんがぴったりだよね!」と意見がバッチリ合ってしまった。「主人公は、上川隆也さんなんてどうかしら?」と妹は言っていたけど、あまりピーンとこないわ。彼ちゃま最近若い娘と結婚したせいか、私の中ではランキング急下降なんですの、ホーッホッホッホーッ!!