日頃のあれこれ

日頃の思いやマンション管理について書いてみます もうすぐ禁煙も11年を迎えます。

ガンという病

2005年07月23日 | 日頃思うこと
 ガンという病
 
 最近、同僚がガンのため入院した。お見舞いに行ったのだが、治療というより「戦い」という雰囲気であった。今、最も治療しにくい病のひとつだと思う。家族を思う彼の心情を察して、笑顔で応対に努めたが、小生の祖父母、父ともガンでこの世を去っており、彼のお子さんを見ながら自分の幼かったころ父の闘病を見たことを思い出さざるを得ず、表情が硬くなるのを意識せざるをえなかった。先日、アップルのCEOであるジョブズがスタンフォード大学の卒業式で講演したものを読む機会があったが彼も一時ガンにかかり悩んだ後次のようなことを言っている。少し長いが引用する。
 
 「死はおそらく生が生んだ唯一無比の、最高の発明品だからです。それは生のチェンジエージェント、要するに古きものを一掃して新しきものに道筋を作っていく働きのあるものなんです。今この瞬間、新しきものと言ったらそれは他ならぬ君たちのことだ。しかしいつか遠くない将来、その君たちもだんだん古き
ものになっていって一掃される日が来る。とてもドラマチックな言い草で済まんけど、でもそれが紛れもない真実なんです。 君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。ドグマという罠に、絡め取られてはいけない。それは他の人たちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです。自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。」

人間というものは不思議なもので、あといくらくらい生きられるかを意識しない。または意図的に意識していない。しかし「ガン」という病にかかるといやでもTimeUPを明白に意識せざるをえなくなる。そこで初めて、本当に生きるということ、愛するものたちのために何ができるか、何を自分はしたいのか、本当に考えるようになるのだと改めて思わされた。

彼の全快を心から祈らずにはいられない。