日頃のあれこれ

日頃の思いやマンション管理について書いてみます もうすぐ禁煙も11年を迎えます。

生まれ育ったところに帰って来られる。そこで暮らしていける。

2024年01月15日 | 日頃思うこと
東日本大震災直後にとあるクローズドな場所で高級官僚が「人口も少なく生産性も低い東北に莫大なお金をかけても意味ないしムダ。表では絶対言えないけど」的なことを言ってたことがずっと心に引っかかっていた。
あれから13年が経ったいま、Xではその官僚ですら表では言わなかった(言えなかった)言説を、政治家や起業家(&彼らに影響を受けた有象無象)が何のためらいもなく言うようになっていて、これは本当に大きな変化だと痛感しています。
多分これは13年間じわりじわりと進行した不可逆的変化であるし、いろいろな意味で貧しくなった我が国の現状を表しているのだろうと……。

田中角栄は「北陸のたった60戸の過疎地」に「12億円のトンネル」を作ったそうです。
猛烈な批判を浴びたそのとき、角栄はこう語ったという。

「このトンネルについて、60戸の集落に12億円かけるのはおかしいとの批判があるが、
そんなことはないっ。親、子、孫が故郷を捨てず、住むことができるようにするのが政治の基本なんだ。
だから私はこのトンネルを造ったんだ。 トンネルがなかったころ、子供が病気になっても満足に病院にかかれない。冬場に病人が出たら、戸板一枚で雪道を運んで行かなきゃならん。同じ日本人で、同じ保険料を払っているのに、こんな不平等があるかっ!
大事なのは理屈じゃない。生まれ育ったところに帰って来られる。そこで暮らしていける。何が悪い。そうするのが政治家の役割だ』と」ね。

人として大事なのはこっちじゃないのかと思います。

効率だけ求めてリターンをすぐいう風潮を何とかしないと、介護は無駄、老人医療は無駄、障碍者の存在は無駄ってなります。
強者だけの社会が快適とはとても思えません。勝ち続けることはむりだから、、、、
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2023年が終わります。 | トップ | 退職しました 引退かも、、 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日頃思うこと」カテゴリの最新記事