創造的深化

より納得のできる未来を、考えてみるには・・・

全近代性の超克の時代

2015-12-06 07:09:11 | 歴史
資本主義政治の限界と超克
今、世界の政治と産業の状況は、人類史が未だかつて経験してことのない段階へと来ているといえる。それは「脱近代性」=「全近代性の超克」を成し遂げない限り先の見えない世界だ。人類の新しい知恵による創造と情熱と勇気が、自力で近代資本主義国家形態を脱却すべきことを求められている。同時にそれは、戦争や原子力依存などの反社会的な産業行動の迷路へと、脱出して打開策を求めることではない。また中世主義や国粋主義あるいは独裁政治背と回帰することでもない。愚かで創造力を欠いている現在の産業と合体した支配政治層は、安易にその道を選択しようと図るはずだ。当然、大衆からの反対運動は起こる。では、人類が直面しているこの事態を、平和運動や脱原発運動、あるいは労働環境改善運動や社会保障制度改革だけで乗り切ることができるか。
 それらの反政府市民運動で本質的な、この巨大な世界の変化のうねりの状況の核心には届かない。そこまで資本主義は岐路に立たされ立てる根源的な壁に突き当たっているということだ。私たちは拙速な答えを出そうとはていないが、今考えは煮つめている。ただ、現状況は世界的な資本主義政治の限界の断末魔の卯ごまであるという認識に立ち、より根源的に課題を背負わない限り、未来は見えないということだけは確かだ。

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