マルクス主義思想の欠陥

マルクス主義思想の欠陥
マルクスの思想とマルクス主義思想とは異なっています。マルクス主義思想の典型は、ロシアマルクス主義思想です。彼らは下部構造は上部構造を規定すると理論づけます。そのため社会構造あるいは経済構造は、政治構造を規定するという考えになります。産業構造や資本主義の発展に伴い、政治過程も変化し、第二次産業の主要産業が近代国家を生み出し、民主主義という政治形態がうまれたということになります。当然、産業あるいは社会構造が高次化していくと、政治構造も高次化し、やがて社会主義へと変わっていく。さらには共産主義へと変わっていくということに理論上はなります。
　しかし、ここには大きな欠陥があります。社会構造あるいは産業構造が高次化しても、依然として旧態依然として政治支配がなされていたり、日本のように天皇制が併存しながら、自民党安倍政権のように、古い政治形態のイメージで産業構造あるいは社会構造と、政治構造がまるで、ちぐはぐになってしまうことも起こりうるということです。彼らの理論は、こうして崩れ去ります・