アジア地域の平和安全保障網を日本が主導しよう
中国は日本に対して「歴史問題をきちんと頭に入れた上で、アジアの平和と安定に尽力してほしい」という外交談話が入ったいる。また韓国にしても「地域平和に貢献して、透明性を維持してほしい」という外交部報道の談話が入っている。他のアジア諸国や欧米、中南米諸国も、「日本はさらに国際平和に貢献すべきだ」という声が多くある。それは軍国主義の復活ではなく、平和憲法の下での真の積極的平和主義の貫徹を期待しているという意味だ。
それにはいつまでもアメリカの顔色を伺い、「いつでもアメリカ軍をサポートできますよ」というアメリカ追随の日米安全保障条約や日米ガイドラインの締結で、ひたすらアメリカ向けだけの防衛政策や外交をやっていては、自立した国際新秩序の平和構築や平和貢献はできない。いち早く米国依存外交から脱却することだ。
そして近隣諸国との緊張を打開するために、「日中平和安全保障条約」や「日韓平和安全保障条約」を主導的に締結を進めていくことも当然あるべきではないか。さらには、アジア平和安全条約網を日本が中心となって確立していく。こうした取り組みで、アジアの緊張は話し合いと譲り合いで緩和し、平和と経済連携の主導的な外交努力の貢献をすべきではないか。
アメリカ軍は中国とは安定的な経済連携を望んでいるのは明白なことだ。むしろ、争い事やトラブルなどはアジア諸国相互で解決してもらいたいと公言している。例えば日中韓のトラブルは相互解決を望むと、すでに引き下がっているではないか。日本は、こうした現状を軍事力の制圧し、緊張から平和を維持し、いざとなれば国民同士が殺戮しあう戦争すら実行しようという安倍政権のような危険な選択はぜったいにしてはならない。それではアメリカ外交の思うつぼだ。ドイツのような賢明な自主外交を知力を尽くして進めていくのが、これからの未来志向の国際政治貢献というものだ。アメリカ属国外交は、日本を自滅させてしまうのは眼に見えていることだ。