台湾 不可思議!

新年快樂!2008年もよろしく。台中での生活や日本語についての日記

タクシードライバー

2007-01-19 14:57:32 | 台湾生活
台湾のタクシー「計程車」は安いので、原チャリなしの私はよく利用する。台中なら初乗り75元(日本円で260円くらい)。

しかし、よく変な運転手に出会うのでタクシーを拾うときは多少の見極めが必要と思われる。

よくいるのが、ビンランという木の実を噛んで口の中が真っ赤になっているおじさん。ビンランは合法だが、若干神経を麻痺させる作用があるらしいので、できればこういう人に命を預けるのは避けたい

高雄に一人で行った時、ホテルから運河までタクシーに乗った。その運転手はビンランを噛んでいなかったと思うが、わたしが日本人だとわかると彼は非常に親切にいろいろ話しかけてきて、目的地についてもずっと話が終わらず、しまいには「最近歩いてないから、今から一緒に散歩にいこう」という提案を持ち出された。でも正直迷惑だったので、丁寧にお断りした。料金を5元安くしてくれた。(けっこうどうでもいい)
しかし、その日の夜ホテルの部屋にその運転手から電話がかかってきたときは死ぬかと思った部屋番号なんか教えてなかったのに、きっとフロントに聞いたんだと思う。あのホテルめ・・・台湾のそういうところは本当に勘弁してもらいたい。

タクシーードライバーはほんとに退屈な仕事なんだろう。かなりの確率で世間話を聞かされる。それでも私は懲りずに聞いてあげているほうだと思う。意味が分かっていようがいまいがあいづちを打つ。
ある時は日本の文化と中国大陸の文化について、ある時は彼の両親の死について、島倉千代子について、台湾の政治について・・・話題は人によって時によってさまざま。

ついこの間は、気づいたら仏教を説き伏せられていた。あらかじめ運転手が準備しておいた手書きのメモ用紙を渡され、そこには非常にありがたそうな言葉が書かれていたが、残念なことに意味が分からない。彼は日本語を勉強したいらしく、わたしが日本語を教える代わりにタクシーはいつでも無料という、損なのか得なのかよく分からない交換条件を交わしてその場は別れた。

実はこういう煩わしいドライバーのことが問題になっているようで。台北では、お客さんにどうでもいい話をすると罰金を取られる法律ができたらしい。

それはそれでかわいそうだ