奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

源九郎稲荷神社の花

2024-08-15 20:50:53 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1249弾


8月10日は早朝の散歩には行かずに、午前中に家族と大和郡山市にある源九郎稲荷神社に行きました。この神社は花が綺麗なので、ときどき見に行きます。



源九郎稲荷神社の入り口です。





鳥居をくぐってすぐに見つけました。テッポウユリです。(追記2024/08/16:家族から開花時期が合わないのでシンテッポウユリではないかという指摘を受けました。調べてみると、「帰化&外来植物950種」には、テッポウユリ、シンテッポウユリ、タカサゴユリの違いが載っていました。テッポウユリは、①葉が幅広い(幅2~3 cm以上)、②花の基部が淡い緑のグラデーションになる、シンテッポウユリは、①葉が細長い(幅2~7 mm)、②花は純白、タカサゴユリは、①葉が細長い(幅4~13 mm)、②花の基部と花筒に紅筋が入る、とのことです。この写真の株は葉が細長く、花が純白なので、おそらく、シンテッポウユリでよいのでしょう。シンテッポウユリはタカサゴユリとテッポウユリを掛け合わせて作られた園芸種で、緑化の方策の一つワイルドフラワー工法として、高速道路法面や河川敷、イベント広場などに用いられてきたそうです[1]。これが広がって野生化し、しかもタカサゴユリやテッポウユリとの交配が進んだため中間型が多数存在しているようです。なお、タカサゴユリは台湾原産で、これも帰化植物として広がっています。調べてみると、以前、大阪に住んでいたころにもブログに書いたことがありました(

[1] 樋口幸男、「恵泉花の文化史(11):帰化植物としてのシンテッポウユリ」、 恵泉女学園大学園芸文化研究所報告:園芸文化 12 67-72, 2016。





これはトロロアオイ。オクラの花に似ているので、花オクラとも言われるそうです。





これはヤナギバルイラソウ



神社の拝殿です。



拝殿の横で咲いていました。ヒオウギかな。





これはサンパチェンスというラベルがついていました。ツリフネソウ科インパチェンス属の種間雑種だそうです。





手水舎には風鈴がぶら下がっていました。





これはバタフライピーと呼ばれるマメ科の植物です。



神社の境内です。





境内の隅には皇帝ダリアが植えてありました。葉の付け根が面白いです。



これはシチヘンゲの実です。




神社を出て、近鉄の駅の方に向かいました。途中で変わった葉を見つけました。たぶん、カラスウリでしょう。



キアゲハが飛んでいるのが見えました。追いかけていくと赤い花で吸蜜を始めました。





キョウチクトウの花でした。





これがよく分かりません。白い花なので、シロバナイヌタデかなと思ったのですが、よくは分かりません。



民家の玄関先で咲いていました。調べてみると、ハナヅルソウというハマミズナ科の植物でした。





フヨウの花です。





そして、サルスベリの花。





葉に鋸歯が見えるので、アメリカアゼナかな。



これはモミジアオイというアオイ科の植物です。



最後はスベリヒユの花です。

雑談1)今日、gooブログアドバンスという有料プランに申し込みました。これで画像保存容量が3GBに1TBまで増えます。安心して写真を出せるようになりました。
雑談2)4月中頃から始めた大和郡山市での植物調べで、これまでに540種が記録されました。集計してみると、外来種24%、栽培種の逸出と思われるものが6%、栽培種10%、作物4%、植栽・街路樹7%などが記録されていました。野生植物に限定すると400種ちょっとでしょうか。


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