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奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

大和民俗公園の植物と虫3

2021-06-05 16:41:21 | 奈良散策
奈良散策 第112弾


6月3日午前中にまたまた大和民俗公園に行きました。先日、ミスジチョウを見たので、もう一度、撮影するためです。この日は天気が良く、撮影には申し分ない日和でした。





公園の駐車場に着くと、観光バスが6台も止まっています。団体客がいるようです。菖蒲園に行くと、小さな子供たちがいっぱい。どうやら野外学習のようです。これは撮影に向かないかなとちょっと心配。菖蒲園はパッと見ても、ほとんどショウブの花が見えません。ネットで見ても、コロナで花の数を減らしたという記事はないので、70種1500株というのはこんなものなのかなぁ。因みに、先日行った馬見丘陵公園の菖蒲園は100種3万本だそうです。



ひょうたん池の縁にいたショウジョウトンボです。



これはその北側にいたシオヤトンボ。なかなか幸先が良い感じです。





ホオジロが鳴いていたので、パチリ。



奈良に来てからツマグロヒョウモンが撮れていなかったので、追いかけてやっと撮りました。でも、一枚撮ったところで逃げられてしまい、ピントが甘い写真になってしまいました。





それでも、その先にちょっと翅の痛んだ別の個体がいて、とにかく撮影できました。これで、1月末に奈良に来てから撮影したチョウは20種目。



ツマグロヒョウモンのすぐ脇に止まっていたシオヤトンボ。この辺り、シオヤトンボがいっぱいです。



そして、ルリシジミ











先日、ミスジチョウを見つけたモミジのあたりをうろうろしたのですが、影も形も見えません。この日もダメだったかとちょっとがっかり。仕方がないので、エナガの混群がいたので、鳥でも撮ろうと思って、高い木の上の方を探しました。やっとエナガを見つけて撮ったのですが、ちょっと暗くて遠いのでぼけてしまいました。これはエナガの幼鳥みたいです。





こちらはホシミスジ







それから、オオシオカラトンボ。オオシオカラトンボはこの公園でしか見ていないので、一応、撮りました。





古い民家のあたりで、メスグロヒョウモンを見つけました。これで21種目のチョウ。この近くで、サナエトンボも見つけたのですが、残念ながら逃げられてしまいました。



木の中で何か動いているので撮ったら、やはりホオジロ。ヤマガラの声も聴こえたので探したのですが、見つからず。鳥の種類はなかなか増えません。





菖蒲園の上の湿地帯でトンボ探しをしました。でも、トンボは見つからず。代わりにイグサ科を写しました。これは実が丸いので、ホソイかな。よく分かりません。



それから、ガマ。上の方の雄花だけが咲いています。



サラサウツギに来ているナミアゲハ



最後は道に止まっていた、こんなチョウ。たぶん、ヒオドシチョウかなと思って撮影しながら近寄ったら、赤い色を見せて逃げたので、間違いなさそう。これでチョウは22種になりました。

大和民俗公園の植物と虫2

2021-06-05 09:55:26 | 奈良散策
奈良散策 第111弾


続けて、6月2日に大和民俗公園に行ったときの写真を載せます。この日は朝晴れていたので、勇んで行ったのですが、着いた途端に曇ってきて、結局、1時間ほどで帰ってきました。でも、収穫はありました。



最初はシジュウカラです。曇っていたので、全体にちょっと暗くて、写真はみな今一歩でした。



ひょうたん池の近くのちょっとした空き地でヤンマが飛び回っていました。こんなところを飛び回るのは多分、サラサヤンマだろうと思って、少しだけ粘って撮ってみました。フォーカスをマニュアルにして待ち構えていたのですが、動きが速くてどうしても視界に入りません。結局、こんな写真だけが撮れました。もう少し粘るべきだったかなぁ。少し後悔です。



これはサトキマダラヒカゲ



モミジの近くで飛び回っているチョウがいたので、ひょっとしてミスジチョウと思って、追いかけて撮ったら、コミスジでした。









菖蒲園の上は湿地帯になっているのですが、そこを初めて歩いてみました。そうしたら、オオシオカラトンボがいました。ちょうど連結していたのですが、カメラを構える前に連結を外し、♀が産卵し始めました。オスはその上を見守っています。そんな風景だったのですが、写真はどれも何を写しているのかはっきりしません。大阪北部ではシオカラよりオオシオカラが優勢だったのですが、こちらではまったく姿を見ないので、どうしたのかなと思っていました。こんな奥地で飛んでいました。



これはシオヤトンボ





最後はガクアジサイでした。

大和民俗公園の植物と虫

2021-06-05 07:55:43 | 奈良散策
奈良散策 第110弾


5月31日のお昼前に家族と大和民俗公園に行きました。私は2度目だったのですが、家族は初めてです。目的は菖蒲園だったのですが、どういうわけかほとんど咲いていませんでした。それで、園内をぶらぶらしました。





家族がロウバイを見つけました。実がなっています。変わった実だなぁと思って撮りました。家に戻ってから調べてみると、ロウバイは実は梅の仲間ではなく、ロウバイ科だったようです。Wikipediaによると、実のように見えたのは花托など発達して種を囲んだ偽果と呼ばれるものだそうです。リンゴとかナシ、イチジク、イチゴはみな偽果のようです。この偽果の中に種が数個から10個ほど入っています。ただ、この種にはカリカンチンと呼ばれるアルカロイドが含まれていて毒のようです。ネットで探してみると、日本獣医師会雑誌で次のような論文を見つけました。

春山 優唯、「羊のロウバイ中毒疑い事例」、日本獣医師会雑誌 73, 249 (2020).(ここからダウンロードできます)

要は、放牧している羊2頭が痙攣、呼吸促迫を起こしているのを発見。鑑定殺をして調べたところ、胃の内容物にロウバイの種を見つけたというものです。カリカンチンはGABA という神経伝達を担うアミノ酸の阻害作用があるために、神経症状が出るそうです。意外に怖いものなのですね。





こちらはモチノキ科のウメモドキ。小さな花が咲いていて気が付かなかったのですが、これも家族が見つけました。





花を拡大してみました。Wikipediaを見ると、ウメモドキは雌雄異株だそうです。ここで疑問が湧いてきました。撮影した花には雌蕊のほかに雄蕊もあります。ひょっとして別の花なのではと思ったのですが、「樹に咲く花」によると、「雌花には退化した雄蕊がある」とのことです。それで、たぶん、雌花で周りにある雄蕊は実は退化して内部に花粉を持っていないのではないかと思いました。



こちらはひょうたん池です。睡蓮が咲いていて観察するにはちょうど良い大きさなので、いつもカメラマンがいます。





そこにクロスジギンヤンマが旋回しているので、何とか撮ろうとしたのですが、この写真が精いっぱい。昔はもっとうまく撮れたのにと思って、大阪にいた頃に飛行中のオオヤマトンボを撮ったときのブログの記事を見てみました。トンボの飛行コースを調べて、そこに焦点を固定し、1/1000秒のシャッター速度で1秒5枚の連写で撮っていました。実に76枚も撮って、ピントがあったのは数枚だったようです。やはりもう少し気合を入れて撮らないといけませんね。





これはベンチにいたオオヒラタシデムシ♂。







オオヤマレンゲです。この間(5/11)来たときにはまだ咲き初めだったのですが、この日はいっぱい咲いていました。



そして、忌まわしい記憶が戻ってきました。オオヤマレンゲの花を撮って、次に向かおうとしたときに、カメラに取り付けた一脚を持った時に、たわしをもったようなごわごわした妙な感じがしました。一脚にこんな毛が生えていたのかなぁとふと見たら、なんと一脚にマイマイガの幼虫が這い上がっていました。びっくりして振り払いました。でも、待てよ、マイマイガはドクガ科だけどたしか毒毛はなかったよなぁ。だんだん不安になってきました。家族からバンドエイドをもらい、その接着部分を指に張ってははがし、毛を取り除きました。一日中、心配だったのですが、やはり腫れてはきませんでした。ほっとです。







この辺、なぜかシオヤトンボがいっぱいいます。ほかでは見たことがないのですが。



そして、ミスジチョウです。モミジの葉に止まったところを見つけて、カメラを構え、もう少し全貌が見えるのを待っていたら、ちょうど人が通りかかり、それで逃げてしまいました。ミスジチョウは大阪では何度か撮ったのですが、奈良では初めてだったのでとても残念です。何とか撮ろうと思って、その後、2度も公園に通ったのですが、いずれも見つけられませんでした。





最後は道端に咲いていたワルナスビです。