奈良散策 第120弾
6月9日朝の散歩は佐保川の土手を歩いてみました。ただ歩いているだけだと虫はなかなか見つからないので、この日はもっぱら植物を撮ることにしました。


メヒシバにしては小さく、また群生しているので撮りました。「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種」を見ると載っていました。枝みたいに出ている部分を総と呼ぶようですが、総が同じ場所から出ているのは東南アジア原産のコメヒシバというようです。この本は種の違いが端的に書かれているので大変役立ちます。


これはカラタチですね。実ができています。



佐保川の土手にはワルナスビが群生していました。



これも土手にいっぱい生えているのですが、春に見ていたハルジョオンよりちょっと大きくなった気がしたので、茎を折ってみました。中が詰まっているので、ヒメジョオンのようです。


これはセイバンモロコシ。これもいっぱい生えています。

ツバメシジミが止まっていました。普段だったら撮らないのですが、奈良に来てから、先日初めて見たばかりだったので、撮っておきました。


ネズミムギにしては芒が短い感じがするし、ホソムギにしては芒が生えているし、以前、観察会で聞いたネズミホソムギかなと思って撮影しておきました。「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種」を見ると、第1包頴が小穂の長さの1/2以上で、芒があるというので、やはりネズミホソムギでよさそうです。これはネズミムギとホソムギの自然交雑種です。

また、ツバメシジミがいました。


こちらは第1包頴が小穂の長さの1/2以上で、芒がないのでホソムギです。

クスダマツメクサがまだ咲いていました。



コサギの冠羽が立派なので撮りました。


オオキンケイギクもそろそろ終わりみたいです。

これはヤナギハナガサ。


セイバンモロコシ、名前が分かったばかりなのでまた撮ってしまいました。


これはムラサキツメクサ。

田んぼにならなかった畑にいっぱい生えていました。これもヤナギタデか、ボントクタデかでいつも迷う種です。「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種」には違いが載っていました。

花穂がしなだれて五月雨的に花がつき、托葉鞘に長い縁毛が生えているのは

花を拡大してみました。クロスジチャイロテントウがいました。

田んぼの横の溝にはタウナギが2匹死んでいました。この辺には結構いるようです。
雑談)頼んでおいた本(秋田正人、「カブトエビのすべて」(八坂書房、2000))が今日届きました。いろいろな内容が書かれていますが、どれもあまりすっきりとは書かれていないので、分かりにくい感じです。でも、分類的にはLonghurst (1955)の分類を用いているようです。ただし、尾節背面の棘の数や配列については、著しい地方的差異があると書かれていました。分布図から奈良県はアメリカだけが書かれていますが、アメリカの特徴は尾節後縁棘は明らかに後縁より前方にあると書かれており、この辺りの種とは違うようです。昨日、何匹かの尾節の写真を撮ったので、今度、比較してみたいと思います。