フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

エアバスA319で新潟から北海道・紋別まで

2019-12-29 22:39:16 | 日記

X-Planeのエアバスのなかで最も精密に作られているのがTolissのA319です。エアバスはどうしてもシステムが複雑になるのか、いま一つの完成度のものが多いです。しかしこの機体はほとんど完成形に近いと思われ、ストレスなくエアバスのシステムを動かすことができます。当機には詳しいチュートリアルがついていますから、一度そのとおりにやってみるとよいと思います。

これは新潟空港の誘導路です。A319は小型で日本では飛んでいません。

シナリーは全面的な冬景色です。これはX-AviationのTerraMaxxを入れてあります。四季プラス真冬を表現できます。今日は真冬の景色です。きれいです。

離陸の画面です。画面をポップアップできるので離着陸には便利です。

マニュアル操縦も大変スムーズです。エアバスはスタブ・トリムを操作しませんのでちょっと調子が狂いますが、設定で左席、右席と2つのヨークをつなげることができます。

オートパイロットも滑らかに動きます。

雲の中を飛んでいます。防氷装置も動きます。

エンジンの排気が表現されています。

では今日はこの機体で新潟(RJSN)から北海道の紋別(RJEB)まで飛んでみます。

まずSimbriefで作成したフライトプランです。英国航空のフォーマットです。飛行時間は1時間12分予定。目的地の代替着陸空港は新千歳(RJCC)です。強い西風で追い風です。ZFWは58.5トン、燃料は6.4トン、巡航高度はFL370、コストインデックスは05です。

今日のルートです。新潟からまっすぐ紋別を目指します。

代替着陸の場合の紋別から新千歳までのルートです。旭川経由です。

新潟の気象です。曇り、弱い風です。

紋別です。こちらも曇り、弱い風です。

新千歳、晴れています。微風です。

スイス航空の塗分けで飛んでみます。Gound Handlingを使っています。

飛行機の屋根の上についているの衛星通信のアンテナです。

当機にはこういう総合的なコントロールメニューがついています。外聞電源や圧搾空気を取り付けます。ドアも開けます。

エアバスの細かい設定の仕方は以前にいくつも紹介しているのでそれを見てください。まずバッテリーをオン。

続いて外部電源をオン。

スクリーンの照明を明るくしました。ドアが開いていることがスクリーンでわかります。

ペイロードと燃料の搭載です。今日はZFWが58.5トン、燃料は3トン予備に積んで9.3トンとしました。

ではMCDUの設定です。まずADIRに現在位置を入れますが、左右のMCDUが独立して動くので、一方のMCDUにGPSの現在位置を表示し、それを見ながら入力すると便利です。チュートリアルに出ていました。この例だと緯度の小数点以下がずれています。

緯度を直してアラインを始めます。

風を読み込めます。X-Planeの風で、風速がゼロ、あまり意味がないですが(笑)。このシミュレーションではASXPを使いました。

今日の風の予想です。高く上がるほど西風が強く、追い風になります。

これを見ながら巡航の風を280/84としました。

重量を入れます。燃料は9.3トン入っています。

ではルートの入力です。ファイルからの入力がうまくいかなかったので手で入れてみます。調べればファイルからの入力もすぐわかると思いますが...。

新潟の離陸滑走路がRW28。SID、ルートを入力していきます。西向きに離陸してすぐ右旋回で北上するルートです。

紋別の到着です。南側からの進入・着陸でRNAV進入を使います。

目的地の代替空港へのルートも事前に入力できます。新千歳までです。

燃料の予想ページ。紋別でまだ5.6トン残っている予想です。十分です。

今日のSIDはSASAGA2デパーチャーです。離陸後すぐに右旋回です。

紋別のアプローチです。RNAVアプローチです。決心高度は372フィートです。エアバスはILS進入でもRNAV進入でもFCUのアプローチボタンを押すだけです。実に便利でもあり、B737などとは違うところです。

火災報知機の試験です。スクリーンをポップアップさせると確認が容易です。

表示の玉切れのチェックです。

客室と貨物室のドアが開いています。

まだAPUは起動していませんが、暖房に地上から圧搾空気を入れています。左側のダクトだけ使われています。

燃料は確かに9.3トン積まれています。

ステータスはノーマルです。異常は出ていません。

エンジンカットオフスイッチ、スターター、レーダー、スピードブレーキ、フラップ、ラダートリムが定位置にあることを確認。トランスポンダのTA/RAはまだ入れません。

ではAPUをオンにします。

すべてのドアを閉めます。

ドアが閉まってARMされました。

地上支援車が離れます。

APUが立ち上がりました。電源と圧搾空気が利用できます。

外部電源を切り離し、APUブリードをオン。

プッシュバックします。プッシュバックはBetterpushbackです。

パーキングブレーキを解除。

では2番エンジンからスタート。

順調に始動していきます。

続いて1番エンジンを始動。

プッシュバックしています。

エンジンが正常に始動しました。

最終のウエイトをもとに離陸速度を設定。フラップ、トリム、フレックス温度はすべて先に紹介したコントロールメニューで計算できます。大きな空港なら最新のMETARも表示されますから、必要な気象データはそれを見て入力することもできます。画期的です。

舵面のチェックをします。

スピードブレーキをARM。

キャビンコールを押してキャビンに離陸を知らせます。

離陸コンフィギュレーションのチェックもノーマル。

誘導路を滑走路に向かいます。

滑走路の手前で一旦停止。

灯火をオン。チュートリアルに従ってギアを降ろしているときは離着陸時にタクシー灯とターンオフ灯をオン。ストロボ灯もオン

では離陸します。スロットルを前に出してFLEXの位置で止めます。滑らかに加速しています。SRSも正常に起動しています。

離陸しました。すぐ右旋回です。

オートパイロットで上昇していきます。

離陸時のエンジンの連続点火をオフ。

日本海を北上していきます。

1万フィートを過ぎました。着陸灯をオフ。

客室内部も作り込まれています。

上から見下ろしたところです。

ギャレーと操縦室の入り口です。操縦室のドアは開閉しませんが、X-Planeの視線を前後するとドアを透過して行き来できます!

PROG画面のPREPORT画面の表示です。風は296度から82ノット吹いています。

鳥海山が見えています。

男鹿半島です。

盛岡と岩手山です。

風は292度から126ノット。強い偏西風です。

巡航高度に達しました。FL370。

離陸後26分です。

岩木山が見えます。

下北半島上空です。津軽海峡の先は北海道です。

早々に紋別の進入に必要なデータを入力します。

RNPは十分高精度を保っています。これを確かめないとRNAV(RNP)航法は行えません。

では降下です。最終進入開始高度まで一気に降りていきます。

降下開始です。ちょうと想定降下パスに乗っています。

北海道です。日高山脈が見えます。

苫小牧上空。札幌と羊蹄山が見えます。眼下には千歳・新千歳空港も見えます。

札幌市内です。

旭川に向かっています。降下中。

大雪山系の山々です。

紋別の気象です。ASXPの画面です。曇り、北西の風10ノット、気温マイナス4度です。

QNHを紋別に合わせます。

ベルトサインをオン。

機体外側の気温はマイナス11度。

雲の中に入るので防氷装置をオン。

離陸後ちょうど1時間です。

1万フィートの減速です。これからRNAV進入に入ります。

着陸灯をオン。

LSボタンを押し、画面にグライドロープ、ローカライザーを表示させます。

順調に降下を続けています。

紋別に向けて降下していきます。後ろに見えるのは大雪山系です。

再び雲の中に入ります。

オートブレーキはミディアム。

地上の表示にオホーツク海が見えてきました。

5000フィートを過ぎました。コース上です。

雲を抜けるとオホーツク海が見えてきました。

防氷装置をオフ。

フラップを下げていきます。

スピードブレーキで減速します。

接地点が50フィートなので高度を100に設定します。今日はRNAV進入です。

スピードブレーキをARM。

客室にまもなく着陸を合図。

ギアダウン。灯火をオン。

APPRボタンを押します。RNAV進入でもこのボタンで進入できます。

最終進入に入ります。ILS進入と同じようにグライドスロープとローカライザーが出てきます。

フルフラップ。着陸に向けて手順は完了。

滑走路が見えてきました。引き続き自動操縦で進入します。

着陸まであと100フィート。ここでゴーアラウンドします。スロットルを一番前へ。フラップ3。オートパイロットが切れてマニュアルTOGAになります。SRSもオンになります。

ゴーアラウンドしています。オートパイロットをオンにして既定のゴーアラウンドコースを飛びます。

どんどん上昇していきます。

紋別市内です。

旋回は230ノットで行います。

LUBEKで右回りの旋回。インバウンド056度、高度8000フィート、速度230ノットです。

ゴーアラウンド、旋回、再び同じ進入を行うようにプログラムされます。

しかし今日は目的地の代替着陸空港である新千歳まで飛びたいと思います。新千歳へのルートに切り替えます。

高度はFL220です。上昇します。

LUBEKに戻ってきます。8000フィートは過ぎました。

1万フィートを超えて灯火はオフ。

新千歳の気象データや決心高度を入力します。

新千歳、雪は降っていません。

天気が良いのでベルトサインをオフ。

再び旭川に向かいます。この区域の最低高度は9700フィート。

新千歳空港南側の区域の最低高度は7100フィートです。これ以下の高度では飛びません。

巡航高度に達しました。NDに見えるようにASIBEの先から降下を始めます。約30マイル先。

まもなく降下開始です。新千歳には南側から回り込んで01Rに着陸します。

最終進入高度の2000フィートまで一気に降りていきます。

RNPの精度も高精度です。

太平洋が見えてきました。

夕張から大雪の山々です。

一面真っ白です。

南に向かいます。ダウンウインドです。

雲がところどころあります。

防氷装置をオン。

雲の中を飛びます。

雲を出たの防氷装置はオフ。

今日は滑走路が長いのでオートブレーキはロー。

1万フィートを過ぎたので着陸灯をオン。

正面は苫小牧です

うしろに新千歳空港が見えます。

苫小牧です。これから右旋回です。

APPRボタンをオン。ILS進入です。

まだ250ノットで飛んでいます。グライドスロープとローカライザーのマークが出てきました。ARMされています。

右旋回、ベースレグです。

苫小牧沖です

ファイナルに入りました。正面に滑走路が見えます。高度制限で3000フィート。減速が始まりました。

最終進入コース上にいます。

最終進入が始まりました。オートパイロットを2つともオンにして自動着陸にします。

スピードブレーキをARM

客室に着陸を合図します。

灯火をオン。

ギアダウン、フルフラップ、着陸の準備は完了です。

最後はオートパイロットを解除してマニュアルで着陸します。

着陸しました。逆噴射。

80ノットで逆噴射を解除。

誘導路に入ります。

新千歳のターミナルが見えます。

離陸後1時間50分のフライトでした。残燃料は4.78トン。実はこれ、最初のフライトプランの計画どおりなのです!すなわち搭載燃料9.30トンから新潟・紋別のフライト3.03トン、紋別・新千歳のフライト1.49トンを引いた数字です。

着陸灯とストロボ灯をオフ。

レーダーをオフ。

TA/RAをオフ。

スポットに向かいます。

ドッキングステーションが稼働しています。A319の定位置に停止。

外部電源と圧搾空気を接続。

外部電源に切り替え。

エンジンカット。

ビーコン灯をオフ。

ベルトサインをオフ。

ドアを開けます。

地上支援車がとりつきました。

ドアが開いたことを確認。

タイヤは熱くなっていますが離陸を伸ばせ、というメッセージは出ていません。

ということで今日は新潟から紋別を経て新千歳まで飛びました。とても安定感がある機体で、エアバスではベストですね。冬の東北、北海道もきれいでした。

(おわり)


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