社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「チームケア論」第3章・第4章 鷹野和美(2008)

2009-01-10 22:47:33 | 社会福祉学
第3章「チームケアの可能性」
チームケアは、援助者主体で存在するのものではなく、利用者のニーズがあって初めて存在するということを、繰り返し述べている。
⇒様々な職種が意見を出し合い、練り上げていくプロセスこそがチームケアであり、出来上がったプランに基づいて、粛々と決められたサービスを分担しあうだけのものは、チームケアとは言わない(p.64 一部引用)。

第4章「医療と福祉の接点」
引用有効なケアチームを生むには職種間の相互理解が必要
⇒教育課程で、他職種の役割や専門性を知る機会を設ける必要がある…と提案


第4章において、「社会福祉士」についての説明があった。
引用「福祉サービスが必要な人のために、専門的な知識や技術により相談や助言などの援助を行う社会福祉の専門家」

「社会福祉の専門家」…そういった説明に、くすぐったい感じを受けるが、そのくらいの意識(自覚)を持って援助にあたることが本当の意味でのプロなのかもしれない。
そして、「当事者(サービス利用者)が一番の理解者である」という考え方がある。押し付けではなく、伴走者の意識で援助を行うことも、社会福祉の専門家であるがゆえの姿勢であると思う。

コメント
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