1960年代、ルマン常勝チームのフェラーリに本気で挑んだ、フォードチームの実話を描き出した”フォードvsフェラーリ”を鑑賞しました。
2時間30分を超える大作で、自動車関連という特殊なテーマなので、閑散とした劇場を想定しての観戦でした。
予想に反し、一番大きな劇場で上映された館内は、それなりの人がおり関心の高さにびっくり!
内容は、巨大企業:フォードがルマンに参戦して勝ち抜くまでの苦悩が描き出され、巨大企業に勤める私にとっては心が痛くなる場面を髄所で目にすることに相成りました。
巨大企業の意思決定というのは、本来の目的に合わせ合理的になれない部分があるのが不思議。
最終意思決定者は、そうしたいと思っていなくても、中間で意思決定に関わる立場の人が、良かれと思ったことを判断の中に盛り込む。
その結果、本来の目的だけを遂行するのと違う結果になる。
純粋な人ほど、この違和感に敏感になっていく。
1960年代の実話なのに、今でも当てはまることがあるというのは、社会性の中で生きる人間の一種の本質なんでしょうね。
この本質部分に目を向けさせてくれたことに感謝感謝!
そして、理不尽なことにめげずにルマン4連覇の偉業に貢献した主人公の存在に敬服です。
ありがとうございます。