ブログ de なんで屋 @東京

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金融危機が新しい世論形成の可能性につながる!?

2008-10-17 23:56:08 | 路上の声~政治・経済~
 金融業界はもちろんですが、アメリカを始めとして全世界で消費が滞ったために輸出産業は減益、株価の暴落により多くの企業が経営難に直面していますから、企業に働くお父さん達にとっては当然この先の動向が気になりますよね?

 サブプライムローンの破綻に始まったアメリカ発世界金融危機は、リーマンの倒産をきっかけに大手金融機関の破綻が連鎖し世界的な規模で市場が暴落しつつあります。

 それに対し、FRBの利下げ、AIGへの緊急融資は効かず、ついにアメリカ政府が介入して金融安定化法案を苦労して打ち出すも空振り。先進10ヶ国の協調利下げも空振り。G7で金融機関へ公的資金の注入を決め、預金保護を打ち出すと株価はようやく下げ止まったかと思えばまたたく間に再び下落に転じるという状況であり、最早何をやってもダメという感じが漂っています。

 この状況に対し、ニュースや新聞といったマスコミからは日々一喜一憂した内容の発信となっているわけですが、それを見ていて感じるのは、全く先を読むことができずただ日々の出来事に振り回されているという姿です。

 取り付け騒ぎなどの事態に陥らないように世論を誘導するということはあるかもしれませんが、現在起こっている金融危機の状況に対しては全くといっていいほど効果はありません。この金融危機に対してはマスコミは無力なんだと思いました。

 共認を支配しているマスコミが無力というのは面白い現象です。今回の金融危機は架空経済(簡単に言えば騙しとギャンブルの世界)の破綻であり、そこに足を踏み入れていない庶民にしてみればある意味現実味のないものであるため、プロパガンダで世論を誘導してどうこうなるわけでもないのです。当然ながらどうする?という答えを持っているはずもありません。

 一方で、ブログなどネット界における素人の発信内容はマスコミのそれとは比べものにならないくらい有意義に感じられるのは何故なのでしょうか?現実味がないとはいえ、ここまで架空経済の問題性が曝け出されたことで、問題意識の高まり⇒問題の本質追求に向かっていると考えられます。

 株やFXに手を出している一部を除いて、目先的な危機感→景気を回復してくれみたいな傍観者的思考ではなく、「サブプライムローン・CDS市場とは一体何なのか?」「ドルの無制限発行によって今後どうなるのか?」・・・など、事実の追求⇒問題の原因分析が次々に発信されています。

この流れは、マスコミが無力な今新しい世論形成の可能性が開かれたということではないでしょうか!

そこで!10月19日(日)、なんでや劇場が開催されます。

テーマ『~08年 金融破綻と10年後~銀行国有化から国家紙幣を経て管理市場へ』

 あらゆる角度から現実に起こっている金融破綻の構造を分析し、素人の参加者みんなで今後の行く末について仮説を組み立てていきます。乞うご期待!
(ヤマナ)

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3 コメント

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マスコミは無力だけど、 (kawaix)
2008-10-19 00:04:09
答えを出そうと追求に向かってる人々は、活力に満ち溢れていますよ~!

この活力差を見れば、次代を導くのはどちらか?は明らかですね。
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チャンスです (垂心)
2008-10-20 02:37:34
今回の金融危機はチャンスです。
マスコミ→完全に当てにならんテか、はっきり普通に邪魔なだけ。
政治かも同じ。この経済危機局面で、「東大を民営化しろ」なんてほざいている「竹中元ナンチャラ相」なんて呆れてチャンポン状態。

金融破綻→難着陸・・・この過程で国際金融家没落→実体経済へと移行

ワクワクするでは有りませんか!?

激動の時代です。

今回の経済動向は、勉強するほどにその中身が見えてきて、そのお先に可能性が見えてくるって処でしょうかね?
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なんでや劇場に参加 (にっしん)
2008-10-21 16:50:20
10月19日なん劇に参加。
もっとも印象的な言葉は、
“金貸し支配の終焉”です。

私権原理から共認原理への転換を邪魔していた
(潜在的には、転換していても、顕在部分での「そうは、言っても・・・」の部分)
私権原理の根幹(親玉)が崩れ去り、一気に共認原理へ転換する可能性が開かれた。

どうなる?どうする?と言った可能性探索がより強まっていくだろう・・・。
なんで屋さんの出番です。
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