「市場主義の行き詰まりに日本人は江戸を想う」より引用
フィナンシャルタイムスリンクより
イノセントな昔をなつかしむ日本 アジア編集長デビッド・ピリング
経済の惨状を目の当たりにしながら世界各国は、このような事態を二度と引き起こさないには何をどうしたらいいのか考えている。市場資本主義を活気づける創造的な天使たちを自由に解き放ちつつも、破壊と混乱をもたらす地獄の番犬たちは好き勝手させないよう閉じ込めておくには、いったいどうしたらいいのか? 世界各国ではそうなのだが、一方の日本ではむしろ過去を振り返ろうという人の方が多い。
このほど東京を訪れた私は、会う人会う人に、日本は経済危機にどう取り組むべきか質問していった。そしてそのたびに、質問した相手はまるで忍者のような素早さで、明治以前の日本について言及するのだった。19世紀半ばにアメリカの軍艦によって無理やり開国させられる前の日本は、まるでアダムとイブがエデンを追われる前のような、原罪なきのどかな時代だったと言わんばかりに。当時の日本はまだ、世界の中で生きるためにゴリゴリ薄汚く働かなくてもよかったのだと、そう言うのだ。
「ミスター円」と呼ばれ続ける榊原英資・元大蔵省(現・財務省)財務官は、明治以前の日本は平和で整然としていて、手つかずの、人懐っこい国だったと言い、そういう国に立ち返るべきだと話す。
また、経済政策について質問した民主党の「次の内閣」閣僚は、江戸時代の日本は輸入量がほとんどゼロだったと言及(江戸時代の日本はほとんど200年間、出入国を事実上禁止していたのだから、輸入量ゼロは驚くに値しないのだが)。この政治家によると、日本が輸出を始めたのはただひたすら、国を守るために軍隊を築き上げる必要があったからで、それ以外の理由はなかったという。そしてその決断のせいで日本はこんにちのような、工業製品を海外消費者に売ることで成り立っている、過剰なまでに輸出依存型の国になってしまったのだと。
一年の半分を日本で過ごす、コロンビア大学のベテラン学者、ジェリー・カーティス教授によると、今の日本には確かに危機感よりも、昔を懐かしむ強いノスタルジアのにおいがたちこめているという。
===引用終了===
ちょっと皮肉った文もありますが、日本人の思考が昔に向っているのがよくわかりますね。引用文に挙げられる日本人の方々が知ってか知らずかはわかりませんが、昔の日本は世界からも絶賛される国だったのは確かです。
世界が賞賛した平和国家江戸日本より
この平和国家としての日本は「Pax Tokugawana=パックス・トクガワーナ、或いは Pax Tokugawa パックス・トクガワ:徳川による(日本の)平和と呼ばれているのですが、
これは、元和元(1615)年の「大坂夏の陣」を最後に、幕末に至るまで実に250年にわたってこれといった戦乱もなく、幕府が常備軍=国軍を組織せず、ましてや領土拡張を狙った海外侵略も企てず、ひたすら泰平の世=平和を謳歌してきた事に対する賞賛です。
100万人都市の治安維持を300人に満たない組織で賄っていた『大江戸八百八町』より
>日本列島という狭い空間の中で、曲がりなりにも自給自足体制を確立し、戦乱とは無縁な社会を維持してきた徳川将軍15代265年間=江戸時代とは、現代以上に平和な時代だったといえるでしょう。(リンク)
享保年間(1716-36年)に江戸の人口は既に100万人を超えていたそうです。これはおそらく世界一の規模であったと思われます(同時期のパリの人口は70万人、ロンドンは60万人)。このような大都市にあってリンクの投稿にあるように凶悪犯罪も少なく平和であったことは驚きですが、さらにすごいことに、この江戸の治安維持に専従していたのがわずか300人に満たない人員であったということです。
===引用終了===
このような事実を知って江戸を偲んでいるのかはわかりません。でも江戸に回帰しようという日本人のこの思考は、潜在思念に江戸のよさが刻まれているからかもしれません。
世界は今の経済システムを維持させつつどうしていくか?のベクトルに進んでいるようですが、それではますます世の中悪くなるでしょう。
今こそ昔に立ち戻り、今まで成功してた事例はどうであったのか?それはどうしてか?という歴史構造を明らかにし、その成功体験を現在に適用する方が世の中よくなると思います。
今後の意識の変化に注目ですね。
るいネットにはまだまだ江戸に関する記事がたくさんあります。ぜひ読んで一緒に世の中をよくするために勉強していきましょう。
江戸の教育を探る意義
江戸の教育-寺子屋のカリキュラム
江戸の教育-外国人を驚かせた教育水準
フィナンシャルタイムスリンクより
イノセントな昔をなつかしむ日本 アジア編集長デビッド・ピリング
経済の惨状を目の当たりにしながら世界各国は、このような事態を二度と引き起こさないには何をどうしたらいいのか考えている。市場資本主義を活気づける創造的な天使たちを自由に解き放ちつつも、破壊と混乱をもたらす地獄の番犬たちは好き勝手させないよう閉じ込めておくには、いったいどうしたらいいのか? 世界各国ではそうなのだが、一方の日本ではむしろ過去を振り返ろうという人の方が多い。
このほど東京を訪れた私は、会う人会う人に、日本は経済危機にどう取り組むべきか質問していった。そしてそのたびに、質問した相手はまるで忍者のような素早さで、明治以前の日本について言及するのだった。19世紀半ばにアメリカの軍艦によって無理やり開国させられる前の日本は、まるでアダムとイブがエデンを追われる前のような、原罪なきのどかな時代だったと言わんばかりに。当時の日本はまだ、世界の中で生きるためにゴリゴリ薄汚く働かなくてもよかったのだと、そう言うのだ。
「ミスター円」と呼ばれ続ける榊原英資・元大蔵省(現・財務省)財務官は、明治以前の日本は平和で整然としていて、手つかずの、人懐っこい国だったと言い、そういう国に立ち返るべきだと話す。
また、経済政策について質問した民主党の「次の内閣」閣僚は、江戸時代の日本は輸入量がほとんどゼロだったと言及(江戸時代の日本はほとんど200年間、出入国を事実上禁止していたのだから、輸入量ゼロは驚くに値しないのだが)。この政治家によると、日本が輸出を始めたのはただひたすら、国を守るために軍隊を築き上げる必要があったからで、それ以外の理由はなかったという。そしてその決断のせいで日本はこんにちのような、工業製品を海外消費者に売ることで成り立っている、過剰なまでに輸出依存型の国になってしまったのだと。
一年の半分を日本で過ごす、コロンビア大学のベテラン学者、ジェリー・カーティス教授によると、今の日本には確かに危機感よりも、昔を懐かしむ強いノスタルジアのにおいがたちこめているという。
===引用終了===
ちょっと皮肉った文もありますが、日本人の思考が昔に向っているのがよくわかりますね。引用文に挙げられる日本人の方々が知ってか知らずかはわかりませんが、昔の日本は世界からも絶賛される国だったのは確かです。
世界が賞賛した平和国家江戸日本より
この平和国家としての日本は「Pax Tokugawana=パックス・トクガワーナ、或いは Pax Tokugawa パックス・トクガワ:徳川による(日本の)平和と呼ばれているのですが、
これは、元和元(1615)年の「大坂夏の陣」を最後に、幕末に至るまで実に250年にわたってこれといった戦乱もなく、幕府が常備軍=国軍を組織せず、ましてや領土拡張を狙った海外侵略も企てず、ひたすら泰平の世=平和を謳歌してきた事に対する賞賛です。
100万人都市の治安維持を300人に満たない組織で賄っていた『大江戸八百八町』より
>日本列島という狭い空間の中で、曲がりなりにも自給自足体制を確立し、戦乱とは無縁な社会を維持してきた徳川将軍15代265年間=江戸時代とは、現代以上に平和な時代だったといえるでしょう。(リンク)
享保年間(1716-36年)に江戸の人口は既に100万人を超えていたそうです。これはおそらく世界一の規模であったと思われます(同時期のパリの人口は70万人、ロンドンは60万人)。このような大都市にあってリンクの投稿にあるように凶悪犯罪も少なく平和であったことは驚きですが、さらにすごいことに、この江戸の治安維持に専従していたのがわずか300人に満たない人員であったということです。
===引用終了===
このような事実を知って江戸を偲んでいるのかはわかりません。でも江戸に回帰しようという日本人のこの思考は、潜在思念に江戸のよさが刻まれているからかもしれません。
世界は今の経済システムを維持させつつどうしていくか?のベクトルに進んでいるようですが、それではますます世の中悪くなるでしょう。
今こそ昔に立ち戻り、今まで成功してた事例はどうであったのか?それはどうしてか?という歴史構造を明らかにし、その成功体験を現在に適用する方が世の中よくなると思います。
今後の意識の変化に注目ですね。
るいネットにはまだまだ江戸に関する記事がたくさんあります。ぜひ読んで一緒に世の中をよくするために勉強していきましょう。
江戸の教育を探る意義
江戸の教育-寺子屋のカリキュラム
江戸の教育-外国人を驚かせた教育水準
>http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=197074
「江戸」に学ぶところは、たくさんあると思うので、
実態に迫っていきましょう
江戸時代って調べれば調べるほど面白い!!
今までるいネットやいろんな本でも、江戸時代の具体的な事例は出てきましたが、彼らをまとめ上げていた【規範意識】がポイントなんじゃないか?!って話していました。
市場経済や序列もありながら、私権規範ではないものに収束していた。
そこが何なのか?が江戸回帰を考えるのに、重要なポイントになりそうです♪
学校教育では江戸時代を鎖国的、閉鎖的と否定的にとらえがちですが、実際は人情味あふれる豊かな時代だったようですね。
事実を知っていきたいですね。
>ホイホイさん
>彼らをまとめ上げていた【規範意識】がポイントなんじゃないか?!
なるほど~。規範意識といわれるとそうだと思います。はたしてなに規範なんですかね。僕も考えてわかったら発信しますね