中田真秀(なかたまほ)のブログ

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iTunesUで大学の教養の授業は淘汰される

2012-05-14 21:52:34 | 日記
iTunesUというのがあって、様々な大学が様々な講義を無料配信してる。
もちろん英語が多いが、スタンフォード大とかMITとか世界トップクラスの
講義がiPadやiPhoneで受けられる...

こういう授業は昔は抵抗があった。予備校でも15年前くらいにはサテライト教室では
このようなサテライト中継講義とか、ビデオで講義とかやってたよな、と。NHKなどでも
テレビ授業をやっていたり。

そうなると我々のような下っ端は淘汰されるよな。大学の教養レベルはもう、iTunesUで
いいのではないか、となるに違いない。英語圏の講義のレベルは、競争に伴って(「おすすめ」に入るというのは
相当にすばらしい講義だろう)、どんどん上がるのではないか。つまりわかりやすくなる、ということだ。
ある意味、人間が総体として知識量が増えるということにはなるのだが、日本語圏はどうなるんだろうか、

大学院となると専門性が高くなるし、演習も学生との対話が
重要なのでやはり淘汰はされないだろうが、確実にいえるのは教養程度の授業は必要なくなってしまう
ということだ。

先生の中には講義が明らかに好きじゃない先生もいる。大学に入って、予備校のときと
比較して全然授業がつまらないと思った学生は多いだろう。旧帝大程度だと、授業なんて来るな、
大学には来なくてよいから自分で勉強しろ、という先生もたくさん見たし、研究者として残っている
人にはそうやって勉強してきた人も多くいる。

どちらがよいのだろうか。自分で勉強し、それでなんとかすることと、良い授業をして
単位時間あたり流入する知識等を増やすこと。

いずれにせよやる気の無い授業は淘汰されるのみ。大きな目で見ると、日本は縮小を余儀なくされる訳だから
そんな授業になんてコストを割けないし、そもそもスタンフォードの一流の講義とどちらがよいかは
火を見るより明らかだろう。

競争はますます厳しくなってきた。学生は、日本語は、どこまで生き残れるのだろうか。
中国語も入ってくるのだろうな。日本語の授業でも丁寧にやるべきか。アメリカのようにやるべきか。
それは一概にはわからないが、淘汰圧に負けない為には何らかの工夫が必要なんだろう。

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