中田真秀(なかたまほ)のブログ

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市場は公平かの定義:アービトラージ取引ができるか否か?

2013-12-03 09:34:37 | 日記
Forex Expressのおぜきさんのコラム
を読むに、また性懲りもなく効率的市場仮説のことを考えていた

1. 個人が為替レートに関与できるか、ということであるが、「あんまなさそう」というのが答えだとおもう。
この定義はひとつ、インターバンクに個人の店頭取引の資金がどれだけ流入してるかということになると思う。この測定というのは
非常に難しい(インターバンク直結を謳うNDD形式の取引も増えているし、証券会社がまとめてカバーしているみたいなこともしているし)
が、取引高をみていると10%もいかなさそう。ということで、あんまなさそう、というのが答えになる。

2. 市場は公平かどうかの定義は、アービトラージ取引ができるか否か、ということなのかなと思ってみると、
なんとなくわかるけれど、やはり統計力学よろしく微視的に見ると破れは見られるということだろう。
たとえば現在のPepperstoneとThinkForexのUSDTRYをもちいた両建てをするとswap (roll over)がとれる、というのがある。
まぁこれもじきなくなるのでは、と思う。

で、価格操作というふうになると、結局はなるべく統一で、スプレッドを広くする、コミッションを導入、くらいか。あまりにも価格が違うとこれまた業者間アービトラージ取引が可能となってしまうためである。

ま、結局はどうやってシステムを維持するかということになってしまって、スプレッドが小さいだけではよくわからないということになるんだろうね。FX会社はマーケット・リスクを極限まで減らすだろうし、またそうしないと会社も維持できない。その意味で、FXが広がるにつれインターバンク直結ということで、リスクテイクを抑えるというのはありなんだろう。

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