帝愛はモブのギャンブラーからひたすらに金をもぎ取って
私腹を肥やしている大企業ですけど、
彼らは堂々と悪事に対して向き合っているので、
一種のプライドや信念めいたものが見える企業です。
それに対して、正面から知恵を絞りに絞り抜いて立ち向かう伊藤カイジの戦いが
作品の中心となっている賭博黙示録カイジですけど、
本当に見どころなのは、カイジと帝愛に群がってあわよくば金を掠め取ろうとする第三者の
直視できないほど醜く描かれた姿なんだと思っています。
アカギや天は割と高潔な戦いをしているような気もしますが、
カイジのそれは本当に泥臭く、目を背けたくなるくらいですから。
福本漫画は金の動きより、そういう第三者の動きを
特に重点的に描ききっていると思うんですよね。
FM音源は一時代を作って今でも愛されていますなあ…