───カランカラン。
霊「霖之助さん、いる?」
霖「どうせいないと知っててもやってくるんだろう。
今日は何の用だい?」
霊「いや、特に用事もないんだけど…
ってあら、これは何?整理棚に飾ってあるみたいだけど」
霖「ああ、それは戦車といってね、外の世界で使われてる武器なんだ。
ここに展示してあるのは、それの模型なんだけどね」
霊「外の世界だとこんなものが武器になるのね…
どうやって使うのかしら」
霖「ちょっと外の世界の本で調べてみたんだが…
どうやら本物の戦車はとても大きくて、人が何人も乗って動かすものらしい。
いくつも武器を装備していて、弾幕をばらまくのも
強力な弾を撃つも自由自在だという」
霊「こんな物使うより、自分で陰陽玉投げたほうが
よっぽど合理的な気がするけど。
数人がかりでないと動かせない武器なんて効率悪いわよ」
霖「外の世界が君たちのような人間や妖怪ばかりと
考えてはいけないよ、霊夢。
里の人間がいろいろな工夫をして妖怪退治をするように、
外の人間もいろいろな工夫をして戦うんだ、
きっとこの戦車はその工夫の最高峰なんだよ」
霊「それにしても、なんだかいろいろな種類があるのね。
似たようなのも多いけど、他と違うものも…」
霖「本に解説みたいなものも載っていたから、
少しくらいなら説明してあげられるよ」
霊「ふぅん…それじゃ、ちょっと聞いていこうかしら。
どうせここに来たのも暇つぶしだし」
霖「結局、何の用事もなかったのか、君は」
霊「まず、このエイブラムスってのは何なの?」
霖「外の世界で一番強い力を持った国の戦車らしい。
とても高性能だが、動かすための力も大量にいるそうだよ」
霊「じゃあこのレオパルトってのは?」
霖「昔から戦車に長けた国が使っている戦車だそうだ。
周りの国もこの戦車を採用したところが多くて、
ヨーロッパという土地の標準的な戦車と書かれていた」
霊「よーろっぱ?」
霖「それについては僕もよくわからないが、
たぶん強い国が多いところなんだろう」
霊「名前に数字が入ったものもあるのね。74式戦車だって」
霖「それはこの間紫が教えてくれたよ、
外の世界で幻想郷があった国が昔使っていた戦車だそうだ。
今では最新型のものができて、この74式というものは時代遅れらしい」
霊「こんな武器にも時代遅れなんてものがあるのね」
霖「どんなものにも時代ってものはあるんだよ」
霊「これは…チョールヌィイ・オリョール…?変な名前」
霖「それは…さっきのエイブラムスを使っていた国と
同じくらい強い力を持った国が作ろうとしていた戦車らしいが…
あまり詳しいことはわからなかった。申し訳ない」
霊「じゃあこのメルカバってのは…」
霖「この戦車を作った国イスラエルは、戦闘に出せる人員が少なく、
戦闘で多数の死傷者を出すことはできなかった。
それ故、他の国のように守備力をある程度度外視した戦車では
中の乗員を守ることはできないと判断され、
独自に守備力に優れた戦車を開発することを決断した。
それで生まれたのがこのメルカバという戦車なんだ」
霊「霖之助さん?」
霖「この戦車は、他の戦車がエンジンを後部に配置するのに対し、
車体の前面にエンジンを配置している。
この位置にエンジンがあると、戦車砲に被弾した時、
エンジンが大破して動けなくなる可能性が高いが、
同時に乗員に被害が及ぶ危険性も減る。
エンジンの配置以外にも守備力を高める様々な工夫をこらしている。
他にも市街地戦での運用も想定しているなど、
他の戦車には見られない特徴満載の戦車なんだよ」
霊「……」
霖「まあ、そんな戦車なんだが…霊夢?」
霊「…あ、いや、なんでもないわ」
霖「そうか。他に知りたいものはないかい?」
霊「え、ええ。もう十分よ、ありがとう。
それじゃ私神社に戻るわね」
霖「今度はなにかちゃんとした用事を持ってくるように」
───バタン。
霊「霖之助さん、道具屋よりおもちゃ屋さんやったほうがいいんじゃないかしら」
八重のとこでやってたもの風に。
霊「霖之助さん、いる?」
霖「どうせいないと知っててもやってくるんだろう。
今日は何の用だい?」
霊「いや、特に用事もないんだけど…
ってあら、これは何?整理棚に飾ってあるみたいだけど」
霖「ああ、それは戦車といってね、外の世界で使われてる武器なんだ。
ここに展示してあるのは、それの模型なんだけどね」
霊「外の世界だとこんなものが武器になるのね…
どうやって使うのかしら」
霖「ちょっと外の世界の本で調べてみたんだが…
どうやら本物の戦車はとても大きくて、人が何人も乗って動かすものらしい。
いくつも武器を装備していて、弾幕をばらまくのも
強力な弾を撃つも自由自在だという」
霊「こんな物使うより、自分で陰陽玉投げたほうが
よっぽど合理的な気がするけど。
数人がかりでないと動かせない武器なんて効率悪いわよ」
霖「外の世界が君たちのような人間や妖怪ばかりと
考えてはいけないよ、霊夢。
里の人間がいろいろな工夫をして妖怪退治をするように、
外の人間もいろいろな工夫をして戦うんだ、
きっとこの戦車はその工夫の最高峰なんだよ」
霊「それにしても、なんだかいろいろな種類があるのね。
似たようなのも多いけど、他と違うものも…」
霖「本に解説みたいなものも載っていたから、
少しくらいなら説明してあげられるよ」
霊「ふぅん…それじゃ、ちょっと聞いていこうかしら。
どうせここに来たのも暇つぶしだし」
霖「結局、何の用事もなかったのか、君は」
霊「まず、このエイブラムスってのは何なの?」
霖「外の世界で一番強い力を持った国の戦車らしい。
とても高性能だが、動かすための力も大量にいるそうだよ」
霊「じゃあこのレオパルトってのは?」
霖「昔から戦車に長けた国が使っている戦車だそうだ。
周りの国もこの戦車を採用したところが多くて、
ヨーロッパという土地の標準的な戦車と書かれていた」
霊「よーろっぱ?」
霖「それについては僕もよくわからないが、
たぶん強い国が多いところなんだろう」
霊「名前に数字が入ったものもあるのね。74式戦車だって」
霖「それはこの間紫が教えてくれたよ、
外の世界で幻想郷があった国が昔使っていた戦車だそうだ。
今では最新型のものができて、この74式というものは時代遅れらしい」
霊「こんな武器にも時代遅れなんてものがあるのね」
霖「どんなものにも時代ってものはあるんだよ」
霊「これは…チョールヌィイ・オリョール…?変な名前」
霖「それは…さっきのエイブラムスを使っていた国と
同じくらい強い力を持った国が作ろうとしていた戦車らしいが…
あまり詳しいことはわからなかった。申し訳ない」
霊「じゃあこのメルカバってのは…」
霖「この戦車を作った国イスラエルは、戦闘に出せる人員が少なく、
戦闘で多数の死傷者を出すことはできなかった。
それ故、他の国のように守備力をある程度度外視した戦車では
中の乗員を守ることはできないと判断され、
独自に守備力に優れた戦車を開発することを決断した。
それで生まれたのがこのメルカバという戦車なんだ」
霊「霖之助さん?」
霖「この戦車は、他の戦車がエンジンを後部に配置するのに対し、
車体の前面にエンジンを配置している。
この位置にエンジンがあると、戦車砲に被弾した時、
エンジンが大破して動けなくなる可能性が高いが、
同時に乗員に被害が及ぶ危険性も減る。
エンジンの配置以外にも守備力を高める様々な工夫をこらしている。
他にも市街地戦での運用も想定しているなど、
他の戦車には見られない特徴満載の戦車なんだよ」
霊「……」
霖「まあ、そんな戦車なんだが…霊夢?」
霊「…あ、いや、なんでもないわ」
霖「そうか。他に知りたいものはないかい?」
霊「え、ええ。もう十分よ、ありがとう。
それじゃ私神社に戻るわね」
霖「今度はなにかちゃんとした用事を持ってくるように」
───バタン。
霊「霖之助さん、道具屋よりおもちゃ屋さんやったほうがいいんじゃないかしら」
八重のとこでやってたもの風に。