さえずりの森(永山駅前雑木林保全育成の会)

1年という短い期間で雑木林を守ることに成功!2006/11/26保全団体として生まれ変わりました。

設立総会の記録

2006年12月02日 | 議事録

日 時  2006年11月26日(日)PM7:00~8:30
於    ベルブ永山 公民館視聴覚室
出席者  44名(会員登録者数 57名 但し閉会時)

式次第  1.開会挨拶
     2.来賓挨拶
     3.議事   議案 1) 会の名称及び会則について
               2) 世話人の選出
               3) 当面の作業管理計画
     4.質疑応答
     5.観察会の呼びかけ


1.開会挨拶
ここにあるのぼり旗はYさんに書いていただいたがこれも署名運動に活躍してくれた。
私が勝手に司会兼挨拶をしているが議事進行は会で決めた式次第に沿って進行する。

経過報告
1年前突然の開発計画で運動が始まったが、みなさんにいろいろな形で力を発揮して貰った。議会、市長、職員の方が力を出してくれた。一番はじめに署名を集め、7,000を超える署名を議会へと持っていった市民の力が今日につながった。これを発展的に解消し職員の方たちと一緒に多摩市の雑木林として残していきたい。

2.来賓挨拶
市長
今日ここに設立総会に至った事を嬉しく思う。
中心的に力強く引っ張ってきてくれたみなさん有難う。20世紀の間は開発しないと言ってきたが、21世紀になっても残したい雑木林。みなさんの署名もあり、市議会で決まった。聖ヶ丘・馬引沢地区等6箇所に約2万平方メートルの雑木林があり、そこも残すべく5500万円で12月の市議会にかけられる。新住宅市街地開発法の節目になる年に雑木林を残せた。
多摩市民だけでなく、外から来る人にも、次の世代にも良い状態に保全し、残して行きたい。知恵を紡ぎ汗を流してグリーンボランティア活動の中に永山も加わって、豊かな緑を残してもらいたい。

グリーンボランティア森木会
グリーンボランティア森木会は平成13年より活動している。講座終了者はななやま緑地、多摩中央公園、一本杉公園、よこやまの道の4箇所で活動している。良い環境を作るには、木を伐ることも必要だし、キンラン等も愛でながら保全していく。180名受講者中120名が終了。森木会に入っている人はおおよそ100名いる。その中で更に80名が月1~2回活動している。
もっとも大切なのは自分たちの中で安全にやっていく事。講座は毎月第4土曜日。この5年間殆ど雨は無い。ケガもない。6期は34名中、保全育成の会から4名が応募されている。この会の目的の中に、多摩ニュータウン開発の中で守られてきた貴重な遺産とあるが、これを今後とも守って行きたい。





議案
1)会の名称と会則の提案
準備会を開き、修正に修正を重ね、多くの市民の方に入っていただきたいと言う事でこの案にまとまった。
今日はあくまでも発会式であり、総会は来年4月以降新たに行う。会費も来年度にあてる。

質疑応答
名称について
Q もっとソフトな名前にしてはどうか。例「永山駅前の緑をはぐくむ会」など。
A 会の名称はこのまま残し、「以下、永山駅前雑木林の会という」として略称も入れ、世話人会で検討し、4月の総会に提案したい。愛称は会の名称に対してではなく、森全体の愛称にしたい。

会則について
Q 会員の議決権と団体の定義について 弟7条5項
A 団体の中には企業、事業者も入っており、それぞれ議決権は1である。第4条の会員の区分の通り会員の事業者、団体、個人がそれぞれ議決権1を持つ。
Q 弟 8条の連絡協議会の団体は賛助会員でなくとも良いのか。
A 臨機応変に考え、少しでも協賛できる団体をふやしていきたい。
  規定がないので会員は無理だが、寄付でなら協力できるという企業もある。
駅周辺の企業、アイフル、JTB、グリナード、小田急、京王等を回ってみたが、みな協力的で寄付は出来る、検討してみるというところもあった。
Q  第3条3項の住みよい環境と言うことで、遊歩道などを作ると自然が破壊される。
A  それについては今までも十分討議してきた。公園のような遊歩道は作らない。
Q 弟5条 会費  会員と会員以外の人の区別について 対応に差がでるのか。(例飲み物の配布等で。)
A 対応に差をつけることはない。会費は会の運営以外には使わないので飲み物等は出ない。

議案 2)世話人紹介
本会の運営目的から運営に携わる人の名称は一般的な幹事、役員よりも世話人が相応しいと考え決めたと説明。これまで29回の永山駅前雑木林を守る会会合に多く参加した人の中から15名を世話人として選出、順不同で読み上げる。
さらに会場から2人が名乗りを上げて、17名で世話人会発足。承認。

議案 3)当面の作業計画について
今日設立された団体と多摩市とが協定を結び、協議していくまでの当面の計画を立てた。
(1)2006年12月から2007年3月までの期間を当面とする。
(2)活動日は月2回が限度。日を特定すると参加できない人が多い。
(3)年配の人も多いので、1日がかりのボランティアは大変である。
(4)市民がボランティアとしてやるので難しいことは出来ない。
下草刈りや倒木の除去。鶯の生息場所を整えたい。管理用通路を必要最小限に作る。むやみに中に立ち入らない配慮が必要。2~3月にはクズ掃き作業がある。
(5)安全に危険のない作業の為の準備が必要。
(6)会には何も準備がない。自己責任でケガのないように。作業道具は各個人が草刈鎌を用意して欲しい。
(7)ボランティア保険として年間600円がかかる。残る400円が運営費となる。
質疑応答
Q 公園ではなく、市の区分では緑地ではないか。
A 緑地です。
Q ボランティア保険について。
他にも種類があるので、600円の保険が承認されたということにしないでもらいたい。既にボランティア保険に加入している人もいるし、他にもいろいろな種類があるので調べたい。
A 保険に関しては今後検討していきます。
Q 道具の購入について。購入してからの作業か。
A まず各自で草刈鎌を買ってもらって、体験しその中から必要な道具をそろえていく。多摩市と協定が結ばれれば、市が道具は貸与するということである。

参加者の発言
多摩市環境部公園緑地課
今年6月に譲渡契約を締結し5ヶ月が過ぎたが、2億1千万で購入できた。嬉しい。後世に伝えていく為に、今よりもいい形で緑が残せるように一緒にやっていきたい。
観察会のお知らせ
30年間雑木林のへりをずっと回って勉強させてもらった。残ってよかった。ここに花の咲いたヒイラギの葉を展示してあるが観察会まで持つかどうか、取りあえずは皆で歩きながら次の作業の腹案を考えて行きたい。先人が長い間かかけて共生してきた雑木林との共生術を学びながら残して生きたい。今日もウグイスがホケホケと鳴いている。観察会は12月9日午後2時からです。

会場から
■永山の雑木林は春に一緒に回って素晴らしい所だと実感している。残って嬉しい。管理に関しては個人のスタンスがあり、千差万別で一つに纏めるのは不可能である。最大公約数を取って、Mさんの思い入れを軸にしてお互いの意見を交換し尊重しながらやって行ってほしい。

■残る事の嬉しさでいっぱい。何よりも次世代に伝えていきたい。子供の頃、泥遊びに転げまわっていた自分と比べ、アスファルトの上で遊ぶ子どもたちに、体感できる雑木林の楽しさを伝えて行きたい。

■私はいつも藪にウグイスホーホケキョと言っているが、アイフルに通勤する若い女性たちが「ウグイスの声が聞こえない」と言っていた。多摩市以外の人がウグイスの声を楽しみにしている。この森は絶対残さなければいけないと思った。永山からみどりへの思いを発進していきたい。

■ウグイスが来ていたが、最近鳴かなくなった。保全活動をしていていなくなったのか。これからそのへんのノウハウも教えて欲しい。

■ウグイスは心配ない。メジロもたくさんいる。1メートルでよい。笹があれば大丈夫。作業用具は鎌だけに限定すると危ないので、刈り込み鋏も使い、工夫しながらやっていきたい。

■たぬき、はくびしん、コジュケイなどと実際に出会ったことで雑木林を好きになり関わってきたが、メールで情報が配信されてきたので関わってこられた。mixiの地元のコミュニティの自己紹介にも「緑の多い永山が好き」という若い世代にも書き込みが多い。この1年永山ハイツ内外に知り合いが出来たことも収穫で、雑木林の保全活動を通じて、人の繋がりを更に広げていきたい。

閉会
現在の会員数56+1名で57名。本日の参加者44名中29名しか入っていない。見守りたいと言うだけで良い。幅広い市民の方に入っていただきたい。