都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

新版 水族館学 鈴木克美 西源二郎 :労作、活用できるデータが多い

2011-02-26 04:30:27 | 都市開発

 水族館学を取りまとめた労作だ。水族館に関わる方にはご一読を心からお奨めする。<o:p></o:p>

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思えば、海遊館の企画をしていた1980年中盤に読んでいればと思う。<o:p></o:p>

特に参考になるのが、3章の水族館の建設で基本設計のあとに「(展示水族の)資料の調査」、「(展示の)実施計画」があり、建設の後に「水族の蒐集」、「展示」とある。つまり、水族館とはハコ物をつくるだけでなく、展示と水族が大事を明らかにしている。<o:p></o:p>

 水族を生かす濾過方式も要点であり、興味深い。ちなみに海遊館は底面濾過のオゾン処理で革新的な方式だ。<o:p></o:p>

 経営として面白いのが図15-4で開館時期別開館後5年間の入場者の推移(9館のデータ)であり、大まかにいうと5年間で半減(逆に言うと開業時は安定客数の倍となる)を貴重なデータで示している。つまりは開館時には集客対応が必要(行列のスペースや日除け、分散化への方策)となる。<o:p></o:p>

 日本の水族館の歴史も貴重で、最初が1882年(明治15年)の上野動物園の「観魚室(うおのぞき)」とは知らなかった。次が浅草となっているが、当時は水族館が最新の観光施設だったのだろう。<o:p></o:p>

 欧米の歴史ある水族館の紹介も楽しい。ただ、水族館の変遷については観点が違うようだ。私見であるが、発祥から分類すると<o:p></o:p>

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     汽車窓水槽<o:p></o:p>

     大型水槽(生態展示)<o:p></o:p>

     超大型水槽(海の再現:ジンベイザメなど)<o:p></o:p>

     パビリオン方式(大水槽と長い動線とシナリオ)<o:p></o:p>

     多様化パビリオン(複数のゾーンの合体)<o:p></o:p>

また、関連として<o:p></o:p>

         ショープール(ドルフィン・プールなど)<o:p></o:p>

         テーマ・パーク(シーワールドなど)<o:p></o:p>

もある。<o:p></o:p>

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水族館はほのぼのして楽しい<o:p></o:p>

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