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JR西日本の立往生事件の呆れた対応と組織、今までの事故からの未改革

2023-03-02 02:33:29 | 世情

 まずは、1月24日夜に立往生が発生、1月25日に近畿統括本部長のお詫び、そして同日、近畿運輸局より再発防止についての文書作成指示があると、翌26日に東京で社長がお詫び、近畿運輸局には2月17日に副社長が報告に。とこの時系列を見ると、近畿運輸局を重要視している組織と思わざるを得ない。

 対応にしても

①基準の見直し:気温が0度以下、降雪などが見込まれる場合に装置を稼働

②権限の現場付与:駅長が現地の状況を踏まえて稼働させるかどうかを柔軟に判断

③融雪器:「電気式」や「手動式」でも稼働時間がより長いタイプに切り替え

④乗客対応:復旧作業と乗客の救護準備を並行して行うほか、1時間以内に乗客を降ろすかどうか判断

 となっている。

④より、今までは「基準」がないため本部から指示に頼っており、乗客が数時間閉じ込められても対応しなかった命令体制が分かる。

 ①現地への権限付与もあいまいだ。駅長の責任にする尻尾切りかもしれない。駅長も駅間に止まればどちらの駅長の判断になるか分からない。むしろ、駅長と本部の連携構築が必要だ。本質を見極めない小手先の対応だ

 さらに、乗客に迷惑をかけたことが問題という意識が感じられない。お役所としか思えない、さらに、2月15日(水)17時からの「融雪器」の稼働準備により1時間程運行を止めたもの唐突な対応だ。羹に懲りてあえ物を吹くとしか言いようがない。

 福知山線での痛ましい事故(https://www.shippai.org/fkd/cf/CZ0200711.html )や、救急隊員をはねた事故( https://www.shippai.org/fkd/cf/CZ0200724.html )からまったく学んでいない組織と経営だ

 副社長会見( https://news.yahoo.co.jp/articles/a99ccecf0e69fe11a3fc437ec66400c482fd2b98 )では、閉じ込めを知人から知り、さらに近畿統括本部問い合わせの上、乗客避難を「助言」したとある。「長谷川(社長 https://www.westjr.co.jp/company/info/officer/ )にしても、私にしても、現地の状況をつぶさに知る立場にない。運行の指揮の権限は、近畿統括本部長や指令所長にある。私たちは命令する立場になく、無理やり命ずることがかえって現場を混乱させると考えた」というのは、代表取締役の言葉とは思えない。現場丸投げの体制のそしりを免れない。

 まったく呆れた、役員の人数を減じ、責任と体制を見直す方が必要だ


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