都市と楽しみ

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すごい流通戦略(角井亮一):SPAと流通を関連させて分析、立地を流通と定義するのは面白い

2019-12-24 02:37:35 | マクロ経済

 流通からSPAとアマゾンなどを取り上げている。企業分析でもあり知見が多い:

・アマゾン・キャンパス:ロッカー受取で大学必需品を受取、アメリカの大学では意外と店が少なく不便だった

・ニトリは営業利益率が17%と高く、在庫回転率5回、「売って、届けて、設置して」のサービス徹底

・アイリスオーヤマは73年オイル・ショックで返品の山、在庫管理できるSPAに変容、年間1,000点の新製品で市場開拓(扱い商品数1万6千点の6%:新商品の売上比率50%超)、マーケット・インを徹底、調査はしない、工場稼働率は65%で冗長性、急なニーズに対応(天災や疫病など)

・ZARAは48時間以内に世界中の店舗に納品、カンバン方式生産、自社で需要予測し、年間5万点の新規商品、プロパー販売率(正札)90%(普通は60%)、著者は「需要予測の精度は予測した時からの経過時間の二乗で落ちていく→翌々日では1/4に精度が落ちる」とある、デザイン・裁断・縫製・検品・出荷・納品がチェーン化している、広告コストをかけない

・DHLの買収は段階的で成功、

・ショールーミング店舗とネット注文もメガネのワービーパーカー、ニトリでも同様の機能分担の都心店舗あり、場所というのは「流通」で、見る場所や届ける場所に変容

・反対に店舗で専門性を体験できるところも成長

・オムニ・チャンネルは知る、見てみる、注文する、受取るが実店舗やネットで自由に選べ、調べられる

 確かに、買物とひとくくりにはできない。見ないと分からないのと、同じを買うので手間を無くしたいといいうがある。SPAで新製品が多いのは「やはり手に取って」でお店に誘導方策かもしれない

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