北へ南へ、東へ西へ

旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

季節はずれの“山”写真ですが 奥穂高岳にて:長野県松本市

2012-04-21 11:23:23 | 思いでの写真館

 いよいよGW直前です。今年は寒さが長引き行く先の選定に大いに迷いました。西吾妻山や浅草岳登山以来丘歩きくらいで山らしい山には登っていません。そろそろと思ってwebサイトのライブカメラをあちこち覗いても、残雪が多い様に思われます。「やまちゃん」みたいにアイゼン付けてまでの勇気が無く、(というよりアイゼンも数度の引っ越しで行方しれずになっていて、あったとしても使い物になるはずもなく)山行きは見送りました。といっても未練は残り、せめて上高地散策が出来たらなどと調査開始、天下の上高地、大混雑で帰りのバス待ちが例年大変との情報有り、行列大嫌いのkoba3ですからGWを避けることとして取りやめ??延期に!!!

 上高地ついでにネガ箱をひっくり返してみた所、数枚の画像が見つかりました。が、まともな画像がないのです。カッパ橋、梓川、徳沢、そして穂高の山々何もないのです、写していることは間違いないのですが・・・(どこかにあるはず!いずれ探し出して・・・)。奥穂高岳登山2日目の朝、穂高岳山荘を出発した後奥穂高岳山頂を制覇し、パーティーを尾根に残しリーダーと二人でジャンダルムへ往復した折りの画像のようです。



 この時1961年(昭和36年)7月夏休みで帰省した折、小中学校の時の同級生に誘われて男女混成6人で夜行列車で松本へ、その先松本電鉄だったかバス直行だったかも記憶になく、マイカー規制のない時代でもかなり手間取ってカッパ橋へ、そのまま一泊したか歩き出したかも定かでない、何しろお膳立てされていた所へ急遽参加したので、只ついて行くだけ記憶が曖昧なのです。ジャンダルム(地図からは途中の馬の背ではなさそう)からのケルンの向こうは西穂?前穂?



 これも定かでないが雲海の影になっている山ははどの方向??西穂高岳方向??山が雲海に隠れて形が見えないので???



 此方は彼方に槍ヶ岳が霞んでいるので南岳であろうか?7月でも残雪があることがモノクロでもはっきり分かります。



 記憶が曖昧でも行程だけははっきり覚えています。カッパ橋―明神池―徳沢―横尾―涸沢―穂高岳山荘(泊)。翌日は  奥穂岳山頂―吊尾根―前穂(重太郎新道)―岳沢―上高地、調子に乗って重太郎新道の急坂岩だらけの道を飛ぶように駆け下り、翌日全員膝を触っても飛び上がる様な目にあったことまで鮮明に覚えているのです。

 この写真はブローニーフィルムをセミ板として写しているので、当時35mmカメラを手に入れる前ですから「コニカシックス」使用でしょう。ネガフィルムのまま保存していたから、手持ちの35mm専用スキャナーではスキャン出来ません。シャーカステンの上にフィルムを載せてデジカメで撮影する、前から色々試していたけれど、影が映ったり表面が反射したりなかなかうまくいかなかったのです。

 かって銀塩フィルムしかなかった時代では、研究会の発表などではスライドを使用していました。文献を複写してスライドを作る作業を日常的にしていました。両サイドからレフランプを当てての撮影のため乱反射を防ぐ工夫が必要で、無反射ガラスを原稿の上に載せていたことを思い出しました。幸いガラス板は複写台を兼ねた引き延ばし機の箱の中に保存されていたので、それを使い撮影しPC上でネガポジ反転、階調を整えた物が今回の画像です。

 50年以上前の撮影ですから、当時のフィルムの質やフィルムの劣化もあり、複写撮影時のノイズやコントラストなど課題も残り、今後試行錯誤しながら画質の向上を考えなければなりませんが、眠っている「思い出の写真館」が復活出来そうです。



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