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旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

遊び?慰問? 神島:三重県鳥羽市

2012-07-09 16:34:19 | 思いでの写真館

 港には平坦地は少なく背後の山の斜面に民家がへばりついている。周囲4km足らずの小島だが現在も500名程の島民が暮らしている。伊勢湾口・伊良湖水道に浮かぶ離島「神島」である。

 昭和30年夏、中学校で組織していた「郵便友の会(PFC)」での神島灯台慰問で島を訪れている。(現地中学生との交歓会も予定されていた記憶があるが???だ)・・・半分物見遊山の旅??の様なもの・・・。鳥羽から市営の定期船はあるが、愛知県の渥美半島伊良湖岬からの方が距離的には断然近い。(最近定期航路が開かれたようで、渥美半島から短時間で行かれるようになったようだが・・・。)この時は灯台慰問とあって、武豊港に常駐する海上保安庁の港内艇「きよしも」が提供され、半田港より直接島を訪れていた。



 三島由紀夫の小説『潮騒』に「歌島」として登場している。訪れた時にはすでに作品を読んでいたので(付け焼き刃だが)、情景描写が実に的確にされていることに驚きを感じたことは記憶にある。当時の灯台の電源は自家発電の筈だが、現在は水も電気も鳥羽市方面から海中を潜って提供されている。灯台と参加者の記念写真だが、外観は変わらないが鋼鉄製の灯台は今は鉄筋コンクリート造りに建て替えられている。



 僅かに足下にのぞいている瓦屋根の建物は職員宿舎や事務所であろうか、各地の灯台が次々と無人化されているので神島灯台も無人の筈、現在何に使われているかは分からないがweb上で見ると存在しているようだ。小説『潮騒』では監的哨跡が重要な舞台となっていたが、実際は廃墟に近いものだった。ちなみに映画も見ているが、年代から見ると久保明・青山京子の第一作の筈だが???

 余談だが進学した高校は「郵便友の会(PFC)」活動の発足に関わった中心的な存在だったが、何かの不祥事で活動停止させられていた。同じ中学の仲間や同級生を誘い、校長に直談判の末中断していた活動を再開することが出来た。高校三年間同好会として生徒会にも認めてもらい、卒業後も下級生が運営を継続していた。「郵便友の会(PFC)」最盛期には全国の中・高生数万か数十万か数字ははっきりしないが大きな組織として活動していた。現在は「青少年ペンフレンドクラブ」として郵便事業株式会社の運営の元活動は継続されている。



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