指揮者 神尾昇の一言

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日米のアカデミー賞の違い

2013年03月27日 | Weblog

先日録りためておいた、第36回日本アカデミー賞と、
第85回アカデミー賞の模様を観ました。
歴史が36回と85回と全く違いますが、
アカデミー賞の受賞者の内容も全然違いました。
まずひと言で言えば、日本のそれは「地味」
会場がアメリカはドルビーシアターで、
その前には「レッドカーペット」が敷かれ、
とにかく華やか。
セス・マクファーリンのウィットとユーモアとスピード感のある司会で進められる授賞式は、
本当に「エンターテインメント」の極みです。
受賞者を読み上げるプレゼンターも超豪華で、
アベンジャーズのヒーローたちが揃って出て来た時は、ひっくり返りました。
受賞者のコメントも面白く、
例えば主演男優賞を取った、ダニエル・デイ=ルイスは、
前の年にサッチャー役で主演女優賞を取ったメリル・ストリープからオスカー像を受け取り、
「おかしな話だが3年前にはリンカーンを演じる筈ではなかった。
 マーガレット・サッチャーを演じる予定でした。
 メリルはリンカーンの候補でした」
と言って会場を湧かせ、さらに
「私がリンカーンを演じる条件として、
 ミュージカルにはしないでくれと監督に頼みました」
と続けました。
受賞した人の多くは、誰それに感謝します、
と言って、たくさんの人の名前をスラスラ読み上げるのですが、
もちろん自分が受賞したら言える様に練習しているのかも知れませんが・・・
 
一方の日本アカデミー賞の方は、グランドプリンスホテル新高輪で行われるのですが、
アメリカの様に客席が階段状になっていないので、
客席を写しても地味な印象を感じます。
それに授賞式なのに、結構アルコールを飲んでいる人がいたりして、
公開されている、というより本当に「内輪」でやっている、
という印象が残りました。
受賞者のコメントも何となく冴えない感じもしましたし、
まあ、日本人的な「謙虚」な感じはとても出ていますが、
それが会を余計地味にしているような気もしました。
 
アメリカと日本だと映画の歴史や、意味や、意義や、かけるお金も全く違うので、
アカデミー賞の重みや授賞式も違うのでしょうが、
何か見比べてしまうと、日本ももうちょっと頑張って欲しいな・・・
と思ってしまった次第です。
 
 
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