いよいよ2012年も今日で終わりますね。
今日は総括の続き、ということで今年自分の中で一番躍進した、
「料理」の事について回想してみようと思います。
今までもやっていましたが、やっても月に一度や二度、
ということで「やってます」と言えるレヴェルではなかったですし、
一度にかける時間もそんなに大した事ありませんでした。
ほとんど休みがない状態でしたので、仕方ない、
と言えば仕方ない、と言い訳ができるのですが、
今年は意外に休みが多く、その分多く時間を料理に割けました。
ですのでレパートリーの幅も広がりました。
先ずカレーやシチューなども、ルーを使って、
という事は無くなりましたし、
その他のスープやソースなども、なるべく市販のものは使わない。
一から作る事で素材の味を知り、そして料理の深さを知ったように思います。
ですので、正直外で食事をしていても不満が結構出てきます。
ここは手を抜いている、ということがよく分かるようになったからです。
一緒にいる人に悪い思いをさせてはいけないので口には出しませんが、
サーヴィスも含めて今年は結構そういう事には辛口になってしまいました。
そしてそのサーヴィスについても結構学んだ年でした。
ウチに人を呼んでパーティー、という事を何度もやったのですが、
火を入れるタイミングや、提供するタイミング、
盛りつけや量なども、いろいろな人にサーヴすることによって学びました。
味付けも、塩の加減を最後のひとつまみまで極めよう、
とやっていましたし、ドレッシングなどは完全に私のオリジナルです。
ボルシチ、ピロシキ、グリヴイなどのロシア料理は、初体験でしたし、
パスタも手打ちに挑戦したり、ピザも生地から作る事に挑戦しました。
タイカレーは以前に作った事がありましたが、
今年はインドカレーにナン、まで作ってみました。
スペイン料理はパエリアと、アヒージョ。
作ったとは言えないくらい簡単でしたが(笑)
道具も増えました。
パスタマシン、ムーランなども念願叶って手に入れましたし、
先日はブリュレを作るためにバーナーまで買ってしまいました。
これで炙りものもできるようになります。
包丁も合羽橋で何本か買いましたが、
一週間に一度は砥石で研いでもいます。
お陰様で先日は左手の人差し指を爪ごとスパッとやりましたし、
昨日も左手の中指の爪と指の間を、可憐に刃が食い込みました。
年末年始ピアノを弾く仕事が無くて良かったです。
というような一年でしたが、
料理をする、ということは音楽と共通する、
と前々から言っていたことを自ら、より体験した一年でした。
中には私がビストロでも開いて音楽家を辞めてしまうんではないか、
という懸念を持たれている人もいる様ですが、
今のところそこまでは考えていません(笑)
料理をすることによって音楽そのものの造詣ももっともっと深めていきたいと思います。
ちなみにフランス語で指揮者のことは、
chef d'orchestreと言います。
それでは皆さま、来年も、何卒、宜しくお願い申し上げます!!!