指揮者 神尾昇の一言

日々の生活の中でちょっとした事などがあったら、ちょろっと書き留めて行く、そんなブログです。

明日から9月・・・

2012年08月31日 | Weblog

まだまだ暑いのに8月は終わりますね。
今年の8月も色々ありました。
私的なところからいくと、イタリア旅行、聖路加国際病院でのチャリティーコンサート、
白馬での夏の終わりコンサート、などがあり、どれも非常に印象に残りました。
社会的な事では、ロンドンオリンピックが開催され、
社会問題としては、尖閣諸島を巡る問題、竹島を巡る問題、
内線の続くシリアでは、日本人女性ジャーナリストが殺害される、という痛ましい事件も起きました。
そして、この猛暑。
昨日は東京電力の使用料が、この夏最大の93%まで達したそうです。
雨も降らないので、利根川水系ダムではすでに5割を切っているとか。
アメリカでも干ばつが続き、コーンや小麦が高騰しているとか。
これにより日本の食用油はすでに値上げ、
牛肉も値上げが懸念されているとか。
 
自然も、人の世もなかなか一筋縄ではいかないものです。
でもシリアの問題にしても、領地の問題としても、天気の問題としても、電気の問題としても、
私たちはほとんどどうする事も出来ない事ばかりです。
 
以前、オペラ徳島に魔笛の公演で行っていた時、8月に練習がありました。
その時は、毎年の事ですが四国は雨が降っておらず、四国の水がめとされる、
早明浦ダムの水位がほぼ0%でした。
そして私が四国入りした時に久しぶりに雨が降っていて、次の日の朝のニュースでは6%になり、
そのまま降り続いた雨のおかげで、その次の日には100%になっていました。
たった二日で0%から100%になるんだから、すごいものです。
東京でも私の本番のある日は雨の確立が高かったですし、
地方に行っても雨に振られる事が多かったです。
もっと遡れば旅行に行く、という日は雨が多く、
スキーに行ったときですら雨が降りました。
 
しかし今年は見事に晴れてばかり!
イタリアでも一滴の雨にも遭いませんでしたし、
7月のカインズなども含め、このところ本番でも雨が降る事はありませんでした。
ちょっとパワーが落ちているのかな、
修行にでも出ないといけないのかな、
と思っている昨今です・・・
 
東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。

 
 

種田山頭火、という人

2012年08月30日 | Weblog
種田山頭火という俳人を、私は好きです。
本人というより、その句が、と言った方が良いですね。
自由律も自由律、ただの独り言、という感じが好きです。

つかれた脚へとんぼとまった
こほろぎに鳴かれてばかり
うごいてみのむしだったよ

など、今のTwitterという感じです。
でもその一句一句になにか、とても味わいがあります。

いちじくの葉かげあるおべんたうをもつている
いそいでもどるかなかなかなかな
日ざかりのお地蔵さまの顔がにこにこ

山頭火の人柄というのをこれらの句から感じられますが、
そしてもの凄く感受性が高い、ということも見受けられます。

現代は山頭火の時代より、物や情報が溢れていますから、
もし現代に山頭火が生きていたら、とんでもない数の句が詠まれていたでしょうね。

リモコンのこのボタンがあかい
せんぷうきのはねがぐるぐる
ペットボトルのしたにみずたまり

なんて、見える物全てが句になっていたでしょうね。

自分に何かが足りないな・・
と思う時引っ張りだして読んでみたりしますが、
自分の感性がリセットされて、なおかつ、自分の感性の中に胎動を感じたりもします。
その性格や生活は非常に破天荒だったようですが、
その句は本当に素直で、まっすぐ前を向いていて、清々しさを感じます。
そして読んだ時に山頭火と一体になり、同じ体験をしているような、
なんかとても不思議な俳人です。

どうしようもない私が歩いている
酔うてこほろぎと寝ていたよ
鴉啼いてわたしも一人

なんだか自分の事のように錯覚しました・・・

東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。



瀬戸内の海で起きている事

2012年08月29日 | Weblog
瀬戸内海の漁獲量が減り続けているそうです。
原因はなんと奇麗になり過ぎたからだとか。
私が子供のときは本当に豊富に魚がいました。
港で竹に糸をつけて、オキアミをかごに入れた仕掛けをつけ、
海に入れた途端、イワシやアジが数匹糸にくっついてくる、
という感じでした。
イワシがほとんどで、アジが釣れたら儲け物、という感じでした。
 
行きつけの肉屋さんの若旦那が釣り好きで、毎朝のように出かけるらしいのですが、
小豆島に帰って話を聞く度に、釣れなくなった・・・
とぼやいておられました。
 
それにしても、奇麗になりすぎると魚が減る、というのは何とも皮肉な話だと思います。
私の家にも水槽があって、熱帯魚がいますが、水質が悪くなると病気などが発生、
最悪魚が死んでしまうトラブルが起きます。
だから一週間に一度は水の入れ替えが必要なのですが、
奇麗すぎてトラブルが起きることはまずありません。
 
小豆島の海は私がいる頃でも奇麗でしたが、それでも夏になると赤潮は必ずと言っていい程、
発生していました。
小豆島からフェーリーで神戸に渡るのですが、大阪湾の水は汚い、と子供心に思っていました。
その大阪湾の水も透明度が83年には3メートルだったのが、昨年は6メートルになったとか。
 
一方で、東京湾は一昨年あたりに見たテレビ番組では、海底が汚れていて、
昔は豊富に穫れた魚やアナゴが激減している、とやっていた記憶があります。
 
だから奇麗になったから魚が減った、というのはにわかに信じられませんが、
実際に窒素やリンが減って、海苔などの発育が悪くなっているそうです。
だからといって、また海を汚染しましょう、なんてとても言えた事ではないですが、
記事にはだからどうこう、ということは書いてありませんでした。
マスコミもこれは取り上げにくい問題だと思います。
海が汚れて漁獲量が減っている、という事であれば、
みんなで奇麗にしましょう!
と呼びかけられますが、逆はさすがに無理でしょう。
 
いずれにしても、80年代に比べ、カレイ類が二分の一、イカナゴは六分の一、
アサリ類は百九十分の一に減っているそうです。
 
どうすればいいのか私には全く分かりませんが、
人生、生きていれば本当に色々なことが起きるな・・・と思います。
 
東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。


音楽を「調理」する

2012年08月28日 | Weblog
私の「趣味」の一つは料理なのですが、だからこそ、レシピ本もたくさん持っています。
趣味の料理のいいところは、「捉われない」「拘れる」という事にあると思います。
だから一度作った料理は後々、私のオリジナル、しかもその時一回きりの料理になる事が多いです。
しかしながら、やはり最初はレシピに頼らざるを得ないこともあります。
そういった場合でも私はレシピ通りに作るのではなくて、一手間、一工夫を加えるようにしています。
それは音楽を演奏する時の感覚にも似ています。
誤解を生まないようにひと言加えておくと、
決して楽譜通りには演奏しない、ということではなくて、
より表現を豊かにするため、と思って下さい。
例えば、作曲家がf(フォルテ)と書いてあったりします。
しかしそれはどんなフォルテなのかまでは書かれていません。
意味としては「強く」として習っていると思いますが、ただ強いだけでは意味の範囲が大きすぎると思います。
「しなやかに強く」「固くつよく」「やさしく強く」「強烈に強く」・・・
もちろんそれぞれ別の単語で表される事もありますが、「強い」だけでは表現するのに難しいのです。
実際のフォルテの意味としては他に、丈夫な、激しい、強烈な、得意な、という意味もあります。
そこで自分の解釈を入れざるを得ない、という事が生じてきます。
それは自分の感性や、感覚、経験からきます。
その感性や感覚が非常に優れた人をいわゆる「天才」と呼ぶのでしょうが、
感性や感覚は、磨けば研ぎすまされてくる、と思っています。
例えば、塩コショウ少々、とレシピには書かれていますが、
「少々」というのは逆に非常に曖昧です。
だから、それらを加える前に味見をして、そこに必要最小限の塩とコショウを足す。
それは感性や感覚、あるいは経験に頼らざるを得ない、という部分だと思います。
そして塩によっても味や濃さが違うし、コショウも挽き方などによって味が変わってきます。
それらも加味しながら、必要最小限を狙い、他の具材の味を引き出す。
そういう風に常にそう思って調理をしていないと、適当な事になってしまいます。
 
音楽も、どれくらいどんな要素を加えるか、で結果は大きく違ってきます。
そこは感性や感覚を磨く、経験を積む、
ということで対応していくしかないのですが、
料理をする、
ということはこれに非常に役に立っています。 
 
東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。

 

暑い東京に戻ってきました…

2012年08月27日 | Weblog

昨日は白馬村第23回「夏の終わりコンサート」でした。
8時半に宿を出発し、9時から全体合唱の練習。
10時半までやったら、昼食休憩その他で、12時から演奏会開始!
私たち新都心男声&女声合唱団は、東京での練習が十分ではなかったので、
昼食後も最後の悪あがき。天気がいいし、アカペラの曲なので外で練習。
演奏会の幕開けは、中村雅夫さん指揮、和田美智子さんピアノによる、「山のいぶき」
この合唱祭は昨年まではエントリーしたら出演できる、
という状態だったのですが、あまりにも参加団体が増え、
コンサートの時間が延びて延びて、、となって来ていたので、
今年から先着20団体のみという事になっていました。
それでもどうしても、という団体が会ったのでしょう、21団体の出演でした。
全体合唱は自由参加なのですが、この「山のいぶき」は2001年から毎年やっている曲なので、
舞台が落ちるのではないか、と思う程たくさんの人が参加していました。
白馬村村長のお話があり、「ワンモアステージ」の説明。
「ワンモアステージ」とは、各合唱団から審査員を5名選出、
その審査員一人一人が選んだ、「この曲をもう一度聞きたい!」と思った曲を投票、
選ばれた曲は最後にもう一度ステージで練習できる、
というシステムで、今年からの導入でした。
 
そしていよいよ各団体の演奏です。
この合唱祭は10年以上前からコンクール形式を取っていて、
夏の終わりコンサート賞、白馬大観賞、ロマンスグレー賞などがあり、
副賞として現地のお野菜を頂けるなど、ありがたい賞だったのですが、
その成果として、やはりそれをどの団体も狙ってくるので、
全体のレヴェルがどんどん向上しているように思います。
今年は特にそれを感じました。
それは「一団体のみ選出」というのが功を奏したのかもしれません。
 
前半11団体が終わったところで、気分転換の時間。
客席も巻き込んだ、宮林亮至さんの構成、指揮によるサウンド オブ ミュージックのステージ。
地元出身の、大学時代の同級生のたぐちたみさんや、
毎年ゲストとして呼ばれている、和田ひできさん、
エレクトーンの小寺久美子さん、和田朗さんのギター、和田美智子さんのピアノ、
サマーチルドレンの可愛いい合唱などによる、
ドレミの歌、ひとりぼっちの羊飼い、エーデルワイスなど。
 
休憩を挟んで、後半の演奏。
新都心男声&女声合唱団も含めて、全21団体が歌いきりました。
そしていよいよ「ワンモアステージ」の投票。
集計作業をしている間に、余興的に椿姫の「乾杯の歌」と、「翼を下さい」の演奏をやりました。
というか、やらされました。
そしていよいよ「ワンモアステージ」の発表!
本当は一団体のみ、のはずが、結局同数で二団体該当、という事でした。
しかも二位以下も僅差だった、ということで6位からの発表でした。
三位までで私たち新都心男声&女声合唱団の名前は呼ばれなかったから、
これは!と思ったら案の定、私たちが一位を取った団体の一つでした!!
 
昨年は非常に得票数が多かったのに、演奏時間超過、ということで審査対象から外されてしまう、
という失態をおかしてしまったので、今年は私たちにとってはいわゆるリベンジ、なのでした。
だから受賞できた、ということの喜びはひとしおでした。
郷土研究家、田中欣一先生の書かれた表彰状を頂ける、というのは大変名誉なことですので、
私は何よりそれが嬉しかったです。
私たちは、信長貴富編曲無伴奏混声合唱のための「アニソン オールディーズ」の中から抜粋して演奏しました。
先ずは女声合唱による「日本むかし話」のテーマ曲。
団員は全員曲を反映して浴衣着用。
そして主に男性合唱によるスポ根もの三曲。
「巨人の星」「タイガーマスク」「アタックナンバーワン」のテーマ曲。
服装はそれぞれ好きずきにスポーツの格好をして登場。
私はアマチュアのバレリーナがいたので、「アタックナンバーワン」の途中で登場してもらいました。
つまり、バレーとバレエをかけたわけです。
続いてルパン三世のテーマ曲。
私はルパン三世に扮して指揮をしたのですが、それがなぜか、というのがこの時判明したわけです。
大いに会場を沸かす事ができました。
そしてステージ最後の催し、全体合唱二曲です。
私の指揮、赤塚伸子さんピアノによる、ナブッコから「行け、想いよ金色の翼に乗って」
昨年やったときよりも参加人数が増えて、壮大な演奏ができました。
和田朗さん指揮、阿部映江さんピアノによる、「大地讃頌」
参加人数は最大になり、荘厳な、感動的な演奏になりました。
 

長い長いコンサートはこれで一応、終了。
その後はホールの外にて、「満天の星パーティ」でした。
これも毎年恒例で、今年の新都心男声&女声合唱団は、これが目的で残った人がほとんどでした。
だからこそ参加人数も過去最大で、主催の白馬CLSが食べ物と飲み物を用意してくださるのですが、
ほとんどありつけず・・・
そしてここでもステージがあります。
前回時には軽四のトラックの荷台がステージだったのですが、
今年は4トン車にグレードアップしていました!
ここでもひとしきり各団体やソリストが美声を披露。
これも恒例の、皆が和になっての「遥かな友に」「今日の日はさようなら」を歌ってお開き。
 
当然宿に帰ってからも打ち上げは続き、ついでにスーパーで買った花火を、文字通り打ち上げ、
白馬の夜はふけていったのでした。
 

今回の私たちの演奏は、合唱祭に一石を投じる結果になったと思います。
私たちの反省点としては、音楽的に詰めが甘い部分を、正直パフォーマンスで乗り切った、
ということがありますが、来年以降はそれは許さない部分になってくると思います。
他の団体もさらに切磋琢磨、そしてあの手この手を尽くしてくるでしょうから、
私たちも連覇を目指して頑張りたいと思います。
そして、また頑張っていこう! という気持ちで終われた事は今後に大きく繋がってくると思います。
 
それにしても、これだけの会を催して来られた、白馬の皆さんには本当に頭が下がります。
白馬は観光が主な産業ですし、メンバーの中にはペンション経営などをなさっている方が多いので、
正直この時期は書き入れ時でしょうから、その合間を縫って、というのがいかに大変か、想像に難くありません。
このイベントをする事によって色々な事が犠牲になるのを覚悟でなさっている、
という事はちょっと想像すれば分かりますが、それを決して表に出さない、
どころか、自ら楽しんでいらっしゃるように見えます。
それがこの会の和やかな雰囲気を出しているのだと思います。
ステージ関係をされたのが奇しくも、私たちが宿として選んだリゾートハウス萌愛の佐藤さんで、
佐藤さんは音響、照明など何でも一人でこなされています。
夕べは夜中の2時位までホールの撤収作業をされていたのに、
朝の7時にはにこやかに朝食を提供して頂きました。
 
こういう陰のお力が、「来年もまた来よう!」
と思わせるのだと思います。
来年の瀬戸内国際芸術祭のためにも大いに参考にさせて頂きたいと思います。
 
 
東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。


第23回白馬村『夏の終わりのコンサート』!!

2012年08月26日 | Weblog

さて、いよいよ白馬村第23回「夏の終わりのコンサート」の幕開けです!
昨日、白馬入りし、新都心女声合唱団&新都心男性合唱団のステージ練習、
全体合唱の練習をやりました。
 
今回の新都心のやる演目は、
信長貴富編曲無伴奏混声合唱のための「アニソン オールディーズ」
から抜粋なのですが、何の曲をやるか、はプログラムに記載されていません。
お客様に対してのサプライズということで、記載していないわけですが、
ステージ練習で、たまたま見ていらっしゃった方の反応は上々だったように思います。
後は、細かい動きの詰めを本番前にやっておけば、準備万端です。
 
全体合唱の方は、私はナブッコの「行け、想いよ金色の翼に乗って」を指揮するのですが、
前日の練習にもかかわらず、たくさんの参加者で、正直ビックリしました。
イタリア語、ということもあるのでしょう、
昨年は参加者が他の日本語の曲に比べて、少なかったように思うのですが、
今年は前日の練習からステージに人がいっぱいで、嬉しくなりました。
今日の本番では恐らくもう少し増えるのではないか、
と思うので、楽しみです。
 
昨年と違って天気も非常によく、爽やかな朝です。
これも昨年と違って、昼間は白馬でも結構暑いですが、
東京と違って湿度が低いので、大丈夫だと思います。
 
それでは今日一日、楽しんできます!!
 
 
東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。


避暑、避暑!

2012年08月25日 | Weblog
東京は今日も厳しい残暑、だそうですが、
毎年恒例の、白馬村「夏の終わりのコンサート」に行って参ります。
今年で23回目。
本当に暑い日が続いて、私も寝不足なのか、この数日は6時台に起きていたのですが、
今朝は白馬に避暑に行けるのが嬉しくて、5時に、パッと起きることができました(笑)
昨年は貸切バスで行ったのですが、今年は皆バラバラで、しかしほとんどが特急あずさで行きます。
あずさに乗ると、八王子を越えたあたりからどんどん山の中へ入っていく感じで、
松本につくあたりで涼しさを感じ、
大町を越えると景色は一変していきます。
木崎湖や青木湖が見えたら、運が良ければ左手に雪山が見えてきます。
そうすればまもなく白馬。
白馬は行った時に毎年思うのですが、ここは日本ではないのではないか、と思ってしまいます。
景色もいいですし、空気も美味しいですし、水も美味しいですし、
時間もゆった~り流れています。
 
第23回「夏の終わりコンサート」
8月26日(日) 12:00開演 16:30終演
白馬村 ウィング21ホール
 
全体合唱 山のいぶき 指揮/中村雅夫 ピアノ/和田美智子
 
出場合唱団の演奏
 
サウンド オブ ミュージック 指揮/宮林亮至 ソロ/たぐちたみ・和田ひでき エレクトーン/小寺久美子
 
出場合唱団の演奏
 
ワンモアステージ
 
全体合唱 ナブッコ~「行け、我が想いよ、金色の翼に乗って」 指揮/神尾昇 ピアノ/赤塚伸子
     大地讃頌 指揮/和田朗 ピアノ/阿部映江
 
 
ワンモアステージというのは、各合唱団から審査員を五人ずつ選出し、気に入った合唱団に投票、
一番多く票を獲得した合唱団が、もう一度ステージで歌える、という制度で、
今年から始まりました。
昨年は制限時間オーバーで審査対象から漏れてしまった私たちは、
当然リベンジを狙います!!
 
そして昨年はバスだったので、泣く泣く参加できず帰ってしまいましたが、
演奏会後の「満天の星パーティ」も楽しみです。
 
では、行って参ります!!
 
 
東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。


ひつこく、暗譜の必要性

2012年08月24日 | Weblog

暗譜について、更なる考察をしたいと思います。
私は昨日のブログで、「安心して演奏するために」と書きましたが、
安心して演奏するためには、隅から隅まで覚えておいた方がいいのです。
例えば、オペラや、演劇など、セリフの場合は特に。
時々、自分の歌詞は覚えているのに、相手の歌詞を覚えていない人がいます。
これはハッキリ言って、文字通り言語道断です。
相手が何を言っているか分からないのに、返事のしようがありません。
もちろん、そのオペラの原語がペラペラで、覚えなくても相手が何を言っているか分かる、
という人は覚えなくてもいいかもしれませんが(笑)
相手が何を言っているか、何を歌っているか、を覚えていると、自動車保険ではないですが、
急な事故の時に安心です。
もちろん、聞かれてもいない事を答えるのは一瞬不自然ですが、
その後連鎖的に歌やセリフが無くなるよりよっぽどいいです。
 
オペラは必然的に暗譜をしなければいけませんが、
合唱やソロで歌う場合も、暗譜するに越した事はありません。
それは昨日書いたように、聴覚に感覚を集中できるからとか、
指揮やお客さんを見る事が出来るから、とか、
曲そのものに集中できるから、というメリットがあるからです。
楽譜を見ていると、どうしても思考回路が、音符を追う事に集中して、
音楽の本質に触れる事が難しくなります。
試しに、本を読んでいて、気になったフレーズやセリフを覚えて、
本から目を外し、声を出して諳んじてみる。
ただ読んだ時とは違う、別の感覚を感じる事が出来る筈です。
それは歌でも一緒。
楽譜を追わない事で、自分のもっと深いところから演奏できます。
 
そしてその時も隅々まで覚えた方が、より良い演奏が出来ます。
合唱なら、自分のパートだけでなく、他のパート、伴奏、
そして、楽譜に書かれてある記号とその意味。
練習番号なども覚えておくと便利です。
シューベルトのリートの楽譜は、ピアノ伴奏には強弱記号がありますが、
歌の方には強弱記号は書いてありません。
だから伴奏に書かれてある事を良く見て、覚えておかないと、
シューベルトの思っている演奏にはならないのです。
 
それから、作曲家がその曲を書いた時の状態、理由、時代背景、
など、集められるだけの情報も覚えておいた方がいいです。
そうする事で、演奏している時に一瞬、作曲家と同体になれたかのような、
錯覚に陥る事も出来ます。
 
つまり以上をまとめると、覚える時は、そこにある情報全てを覚えておきましょう、
ということです。
それが「安心」にも繋がるし、より「深い演奏」にも繋がります。
 
東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。

 

次へのステップ

2012年08月23日 | Weblog

昨日の聖路加国際病院トイスラーホール、丸の内合唱団のチャリティーコンサートにおいでいただいた皆様、
ありがとうございました。
 
チャペルの響きもとても良く、
合唱団と、お客様が一体になった、良い演奏会だったと思います。
教会でのコンサートということで、いまちょうど練習を重ねている、
ジョン ラターのアンセムと、セルゲイ ラフマニノフの晩祷をやったのが、
雰囲気的には本当にちょうど良かった、と思います。
 
また課題もたくさん見えてきました。
例えば、楽譜を見すぎる、ということ。
私は常日頃、「暗譜をしたところがスタートライン」と言っているのですが、
それは何も無理矢理楽譜を外す、ということではなく、
例えば楽譜を間違ってめくっても安心して歌える、
というレベルでも良いのです。
無理矢理楽譜を外して、心配で心配で仕方ない状態、
ろくに歌えないで、隣の人が出てから歌う、
というのでは満足な演奏ができるわけありません。
私は、「自信をつけるため」に暗譜をして欲しい、と常々思っているわけです。
 
暗譜をして楽譜を見ないでも歌える、ということは、
その「視覚」の部分を、指揮を見る、お客様を見る、ということに割けますし、
感覚のバランスを、聴覚に割く事ができます。
 
聴覚に神経を集中できたら、お互いのパートが聞き合えますし、
自分自身の音にも集中できます。
 
そういう状態に9月30日の演奏会に持っていけるように、
私も団員も頑張っていきたいと思います。
 
東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。


戦争ってなに?

2012年08月22日 | Weblog
今朝のNHKの「あさイチ」は戦争がテーマでした。
日本の中で戦争をどのように伝えていくか。
戦争が終わってから67年も過ぎたので、戦争を体験した人がどんどん少なくなって来ている、
という中で、次の世代に、戦争の悲惨さをどう伝えていくかは、本当に大事な問題だと思います。
昔は戦争で勝つ事で領地を増やし、領民を増やしていく、ということが可能だったわけですが、
今ではそういう戦争の意義は全くないわけで、戦争論そのものの必要性を論じる時代になっているのではないか、
と私は思います。
戦争は悲惨なもので、するものではない、していはいけない、
という事は日本人全員が小さいときから教えられ、誰しもそれを疑う人は一人もいない、
とは思いますが、その悲惨さだけを教えても、正直ピンと来ないのではないか、
と昔から思っていました。
百聞は一見に如かず、という言葉がありますが、人間は体験してみないと分からない、
ということは往々にしてあると思うのです。
悲惨ですから起こしてはいけませんよ、と道徳教育をしたところで、
「してはいけない」という事のみ叩き込まれて、本質的な部分をついていない、
と思うのです。
例えば援助交際はしてはいけませんよ、と言われてもする人は後を絶たない。
援助交際をしている子に、「やるな」と言ったって、止めないでしょう。
それはその子に倫理観がないからです。
「してはいけない」からやらない、
ということではなく、
「やりたくない」からやらない、
と思わないといけないのだと思います。
「ルールだから」とか「人に言われたから」
では、本当に「やらない」という結果には繋がらないのです。
つまり、何かのきっかけでやってしまう可能性があるのです。
だから戦争も、「やってはいけない」
ではなく、「やりたくない」という気持ちを持つように伝えていかないといけない、
と思います。
あさイチでは、長崎に、戦争に関する記者として取材にいく親子を取材していましたが、
その子が、原爆資料館を見て、
「もう言葉にならない」と言っていました。
想像を遥かに超えたものだった、と。
被爆体験者の家に行き、その人が作った原爆投下後の紙芝居を神妙な面持ちで見ていました。
彼はこの体験を通して、戦争を「やってはいけない」ではなく、「やりたくない」「体験したくない」
と思ったことでしょう。
 
東日本大震災緊急支援募金募集中。国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

  ↓記事が面白かったら「ワンクリック」お願いします。