昨日は念願の「ノルマ」の演奏会を我ながら大成功のうちに終わらせられたと思っています。
このところ本番続きでブログが停滞していたので、近況も含めて残しておきます。
先週月曜日は郁文館夢学園の東京トロイカ合唱団の音楽鑑賞教室のためのワークショップからスタート。
朝8時に東大前に集合して学校へ。今回は一年生のみ対象、ということでしたが、「皆さんとご一緒に」コーナーの「夏の思い出」と校歌を一緒に歌うための歌唱指導でした。
発声をやる前に一曲披露。オーソレミオを歌ったのですが、朝一番はさすがにきつかった・・・
この学校の理事長は渡邉美樹さん、そうあのワタミの方です。校歌はその渡邉さんの作詩です。詩も素晴らしかったが曲も素晴らしかったです。
火曜日からはいよいよ「ノルマ」のオーケストラ入りのスタジオでの稽古。
先週はそれに加えて毎日二つ三つの仕事を抱えていたので結構ハードでした。
金曜は昼からその郁文館夢学園の音楽鑑賞教室。
場所はムーブ町屋のホール。文京区の学校がなぜ荒川区のホールなのかはちょっと謎でしたが、困ったのは暑かった事・・・
金曜日は気温が結構高かった上に、やはり節電で設定温度は28度だった、という事でした。
私は舞台衣装に着替えた瞬間からかなり汗ばんで、いざ本番、という時にシャツが身体に張り付き腕が自由に動かせない状態に・・・
こんな経験は初めてでした。
その分、汗が飛び散る渾身の演奏会になったと思います。
それが証拠に、アンコールも全て終えてから楽屋に戻り、早速着替えていた時に舞台の方から「アンコール」コールが(笑)
非常に盛りだくさんな内容でしたが集中して聴いてくれました。
いつもは自分でやる司会も人に頼んでやってもらいましたが、タイムキーパーも兼ねてやって下さったのでとても助かりました。
私がやっていたら熱暴走をしていたと思います。
さて、土曜をはさんで日曜は日墺文化協会による合唱の午後。
私達丸の内合唱団も含め、それぞれ個性豊かな合唱団が揃って、とても充実した演奏会になったのではないかと思います。
丸の内合唱団の面々もウエストサイドストーリーを暗譜で歌ったのですが、ハジけまくっていました!
そして昨日の「ノルマ」
当日GPの当日本番ですから、つまり一日で二回通す、ということなのです!
私達はともかく、歌い手さんに取ってはかなりハードな仕事。
しかしノルマの関定子さんはGPでも一切手を抜きません。
でも不思議な事に私はその方がいいような気がしていました。
そして後から解った事はお宅で一度通してから会場に来られた、ということ!
つまり一日で三回「ノルマ」を歌われたのです!!
並の体力、精神力ではこんなノルマは果たせません。
そういうこともあって、本番はキャスト全員が最高のコンディション。
合唱も若々しいサウンドで素晴らしかったし、弦楽合奏、フルート、ピアノ、ティンパニーによるオーケストラもホールにぴったりマッチした、全体として本当に素晴らしい演奏になりました。
二幕フィナーレでは色々な思いが自分の中で交差し、涙が流れるのを止める事が出来ませんでした。
いつもオペラをやった後は実は非常な虚無感に襲われます。
自分にとってはけっして良い感覚ではないのですが、逆に言うとそれは本番が大成功だった証拠。全てを出し切っているのです。
そして昨日もそうでした。
あまりにも無気力で、楽屋が全然片付かない。とうとうピアニストの松本康子さんが「手伝おうか?」と声をかけて下さる程でした。
それにしてもスゴい舞台だった・・・
私としては珍しく再演を強く望む舞台になりました。
最後になりましたが連日の演奏会においで頂いた皆様、本当にありがとうございました。
各演奏会での感動的な時間を共有できた事を幸せに思います。
そして、花束を始め差し入れを頂いた皆様。本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いの程申し上げます。
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