指揮者 神尾昇の一言

日々の生活の中でちょっとした事などがあったら、ちょろっと書き留めて行く、そんなブログです。

東京国立近代美術館

2011年04月30日 | Weblog

「岡本太郎展」行ってきました。

やっぱり太郎さんはスゴい!何がって、あのエネルギーが。

もちろん、「太陽の塔」に関しても展示がありました。

私も行きましたよ、大阪万博。生後六ヶ月の時に母に抱かれて。いやあ、懐かしいな~と思いました。

会場の最後に三角クジのようなものをとるのですが、一つ一つに取った人に対するメッセージが書いてあります。

こういう趣向は面白いな、と思いました。

私が引いたのには「芸術というのは いきることそのものである。」

ははぁ、イタダキました!

会場の最後の方で、タモリの番組に出ているシーンがありましたが、芸術とは奇麗なものではない、あんなものは芸術ではない、「なんだこれは!」というものが芸術だ、と仰っていました。

そして、名前なんかあるからいけないんだ、名前なんかあるからそれに囚われてロクな事をしない、考えない、「私」なんて物も必要ない!とも仰っていました。

地震が起きてから頓に考える事は「生きる」ということ、「生きている」ということの謎。「私」が「私である」ということの謎。

その謎の「答え」は見つからなかったが、一つのヒントは貰ったような気がします。

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関根勤さんの娘

2011年04月27日 | Weblog

関根麻里さんの司会するTV番組、ZIPのあるスーパーを見てちょっと疑問に思いました。

そうそう、私は麻里ちゃんのファンなんですが、こんなに朝早くから毎日顔を拝めるのは大変嬉しいばかりなのですが、しかし彼女は随分痩せてしまって来ているように思います。

他のTV番組にも出ているし、相当激務なんでしょうね、心配です...

それはさておき、今朝、ゲストでテノールのポール・ポッツさんが出て来たのですが、その画面の右肩に「奇跡の歌声」と出ていたのです。

「とても信じられないような素晴らしい声」という意味に取ればそうなのかも知れませんが、「携帯電話のセールスマンから一躍世界スターに」という部分が「奇跡」の部分としてそういう表現になっているのではないか、と思います。

スーザン・ボイルさんも同じように呼ばれてましたね。

でも「一躍スター」というのが「奇跡」だということであれば、ちょっと本人に失礼ではないかと。

ポール・ポッツさんはレッスンに通って、陰で奥さんが支えて、普通に考えればそれはつまり、本人の努力の賜物、だと思うのです。

どう聴いても素人離れをしていると思います。

それを「ラッキー」だけで檜舞台に出て来た、と思うのは大間違いです。

確かにコンクールを受けるには音大の卒業証明書、大学教授や一流音楽家の推薦状などが必要で、それらが無いと書類選考で落とされてしまうのが現状。

でもTV番組で一躍有名になった、という事はそれだけの才能があり、そしてそれだけの努力をした、ということです。

私は音大に長い間行きましたが、努力をしない学生が何と多かった事か・・・

彼の生き様を見習う事は多いと思います。

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演奏会のお知らせ

2011年04月26日 | Weblog

今年はどうなるかと心配されたラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」2011(以下LFJ)は開催が決定しました。

毎年このイベントに丸の内合唱団で出ているのですが、今年も出ます。

イベント詳細はHPをご覧頂くとして、丸の内合唱団の公演概要は以下ですので、ぜひご来場下さい。

曲目はブラームスのドイツレクイエムから抜粋です。

今までは80人くらいの出演者数だったのですが、昨年第一回目の定期演奏会を成功させ、勢いに乗る合唱団、今年は100人を超えるメンバーで演奏します。

なお、国際フォーラムで演奏する内容とマルキューブで演奏する内容は違いますので、両方お楽しみいただけたら、と思います。

時間がスゴく空くのですが、その間は有料公演を楽しまれてはいかがでしょうか。

例えば、私の自慢の後輩、ブサンソンコンクールで優勝した山田和樹君率いる横浜シンフォニエッタの公演などがあります。

このオーケストラの幹部は以前オリンピックセンターで行った国際交流の集いの時にフルートを吹いてくれた北川森央君です。

 

53日(火) 11:1011:30
  東京国際フォーラム地下展示ホール <ツァラトゥストラ>
   無料  
(昨年までは有料公演の半券が必要でしたが、
     今年は皆様ご自由にお楽しみ頂けます)

53日(火) 16:3017:00
  丸ビル マルキューブ
   無料

 

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メガネ姿で出演しています

2011年04月23日 | Weblog

 

先日、インターネットTVの取材に行ってきました。

番組名は「氏家和朗のバリトンライフ」

実はまだ番組そのものは公開されていません。5月からのスタートになります。

以前はインターネットラジオでの配信だったのが、5月からリニューアルスタート、映像での配信になります。

私はその栄えある第一回目のゲスト、ということになったのです。

映像配信が始まりましたらまたご案内しますが、私は以前のインターネットラジオの方でも何回かゲストとして出演しています。

特に最後のレッスン模様は、私の普段の音楽に対する考え方が垣間見れて面白いのではないか、と自分で言ってしまいます。

よろしければおきき下さい。

「氏家和朗のハートフルヴォイス」

 

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春なのに・・・

2011年04月21日 | Weblog

 

春から秋、秋から冬へと、これから演奏会が多くなっていきます。

私は今のところ中止になった、あるいは中止になる公演はありません。

だからこれから準備に大わらわなのですが、指揮者というのはただ単に演奏会で指揮をしてればいいのか、というとそうではありません。

まあ、私だけの傾向かも知れませんがそれに付随してくるこんなことや、そんなことがいっぱい押し寄せてきます。

演奏会を企画、または依頼されたら、本番や練習会場の設定、練習日の調整、スタッフやキャストの調整、楽譜の手配。

時にはチラシの作成、プログラムの作成もやります。

本番では録音、録画のために機材を出し、編集、販売。

演奏会によっては曲のアレンジなどもやらないといけないこともあるし・・・

ということで大わらわです。

と、ここまで書いてきて、「これってオレがやる事?」と、まあ本当はとっくに気がついているのですが、器用貧乏というのかなぁ、なんでも引き受けてしまう性格なのでありました。

そろそろ事務所でも立ち上げた方がいいのかしら、でもそんな甲斐性もないし・・・と、春なのに恋以上に悩み多き今日のこのごろです。

 

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デカルトの言葉

2011年04月19日 | Weblog

 

私の指導している合唱団の団員さんで、自らもブログを書かれているムコ殿さんの記事を読んで、今日は書こうと思います。

「英雄色を好む」と言う記事に関してなんですが、記事の方は読んで頂くとして、まあ、この手の話は幾らでも出てきます。

何年もそのままにしておいた座布団のように、叩けば幾らでも。

私の行っていた大学でもやはり色々ありましたよ。

教授会までかけられた事件もありました。教授と生徒の問題で。

まあ、でもオペラの題材の殆どは男女の話。というか、そうじゃない題材は面白くないでしょ。

オペラなんかやってると、実生活、というか実感覚との差異が解らなくなってくる。

共演して夫婦になった人も居れば、共演して別れちゃった人もいる。

ああ、今日は指揮者の話でしたね。

指揮者たちにも浮いた話はゴマンとありますが、バイ・セクシャルも多いですよ。私は違いますが。

だから表向きはガンだったとか報道されてますが、本当はエイズで死んだ、という人も実際に知ってます。

まあ、指揮者という職業の人は基本的に「人間」が好きなんですな。

指揮者は沢山の人を相手に仕事をしているから好きでないとやってられないのですよ。好き嫌いは言ってられないのですよ。

で、好きになろうと努力をするうちに女だけでなく男も好きになってしまうのでしょうね。

人間が好き、ということはイコール生きている、ということですよ。

生きている、という事は性とは切り離せない。

高度な精神を持った生物、人間とて性のことは人間以前の問題ですから。

茂木健一郎さんの著書に「脳は0.1秒で恋をする」というのがあって、本当に惚れるのは一瞬だそうですよ。分かる気がします。

NHKスペシャル取材班の「女と男、科学が解き明かす「性」の謎~」という本にもこう書かれていました。

女は男の、先ず匂いに惹かれるそうです。遺伝子的に嗅ぎ分ける能力があるのだとか。

男は女の「クビレ」。ヒップとウエストが10:7の女性に本能的に感じるものがあるらしいです。

最近はその割合の女性が少なくなりましたけれどもね。

あ、これは失礼、ひと言余計でした。

心が生きる、と書いて性。

さが、とも読みますが、心が生きていくためのエネルギーの一つが音楽だと私は思っているのですよ。

飲んで歩くと体脂肪が燃える、というドリンクのCMあるでしょ。あんな感じです、音楽やっている時。

でも、生きている、ということや死ぬ、というのが当たり前ではあるけれど永遠の謎、であるように私にとっても音楽とは永遠の謎なのです。

その謎と日々向かいつつ、しかし自分が誠心誠意心を込めて音楽をやったらそれに反応してくれる人が居る、ということも最近分かってきましたよ。

「我思う、故に我あり」ですよ。物事全て。

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地震はつづくよ、

2011年04月18日 | Weblog

先週の土曜は知り合いの告別式に出席したところからスタートした。

告別式も終わり、出棺、という時にまたも地震。

震源は栃木、千葉は震度4だった。

当然電車は止まったので、一旦帰宅して着替えて、と思っていたが私はそのまま午後から予定されていた女声コーラスの練習のために市川へ。

昼食に市川へ行くバスの中から見かけたラーメン屋へ行った。

私はスーツなど滅多に着ないので、スーツ用のシャツも数少ない。

ラーメンを食べながら、いちいち汁がそのシャツについていないか、無意識に気にしている。

ラーメンを食べればワイシャツに汁がつくかもしれない、しかし食べるのを止めるわけでは無い。

ラーメンを啜る毎にワイシャツを見ているが、汁がついていない事を見てホッとする。

じゃあ、汁がついてしまったらどうするのか。

ワイシャツを買い替えるのか?いやそこまではしないだろう。

そしてラーメンを食べた事を後悔するのか?たぶんちょっぴり後悔するだろう。

じゃあ、ラーメンを食べる時に前掛けをして食べるか?プライドが許さない。

 

これら一連の事を、自然災害でも同じ事だなあ、と改めて思った。

日本は地震の国、いつか災害には遭う。地震でなくても台風にやられるかもしれないし、雷に打たれるかもしれない。

日本以外にいても同じ事。

山にいても同じ事。何処にいても災害に遭う時には遭う。

それは心の隅で解っている。

だから、ラーメンの汁がついた時に、「ああ、やっちゃったなあ」と思うように、「ああ、災害に遭っちまったなあ」と私だったら思う。

「でもラーメンは美味しかったなぁ」と思えればいいんじゃないかしら。

だから「でも人生は面白かったなぁ」と思えるようにしておきます。

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夏のコンサート

2011年04月17日 | Weblog

 

今年の私の演奏会についての幾つかを紹介しておきます。

6月27日(月) 18時30分開演 紀尾井ホール ベッリーニ「ノルマ」

演出:大島尚志、ノルマ:関定子、アダルジーザ:郡愛子、ポリオーネ:川上洋司、オロヴェーゾ:谷茂樹 他

A席/6,000円、B席/5,000円

毎年紀尾井ホールで公演を重ねている、Libera Opera Seriesの9弾目の公演です。

かつて師匠の故佐藤功太郎先生が指揮なさった山田耕筰「黒船」の時にスタッフで入ったときからのお付き合いです。

 

7月23日(土) カインズによるロシアレストラン「チャイカ」、サマーパーティーコンサート

昼の部12:00 夜の部18:00スタート

7,500円(食事、ワンドリンクつき)

日本の四季の歌メドレー、イギリス民謡メドレーや、男はつらいよ、Stand by meなどの映画音楽、フォークソングなどをカインズ流にアレンジして、当代一のロシア料理と共にお楽しみ下さい。 

 

いずれも私の方へ直接お申し込み下さい。

メールでのお問い合わせ、お申し込みはこちらnoboru-kamio@goo.jpへお気軽にどうぞ。

 

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健全なる肉体には

2011年04月14日 | Weblog

 

 昨日は高熱を出しダウン。

 一昨日の帰りから調子が悪くなり、昨日一日は寝て過ごし、今日の午前でやっと熱が引く始末。一年に一度はこういう日がある。「生まれてこのかた、風邪も引いた事がない」という人には該当しないのが悔しい・・・

 「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉がある。

これは古代ローマ時代の風刺詩人デキムス・ユニウス・ユウェナリスの遺した言葉で、本来は「健やかな身体に健やかな魂が願われるべきである」という祈の言葉で、

「肉体が健康なら、精神も健康」という事では無い。

原文の訳は以下の通り。

 

……強健な身体に健全な魂があるよう願うべきなのだ。

勇敢な精神を求めよ。死の恐怖を乗り越え、
天命は自然の祝福の内にあると心得て、
いかなる苦しみをも耐え忍び、
立腹を知らず、何も渇望せず、
そして、ヘラクレスに課せられた12の野蛮な試練を、
サルダナパール王の贅沢や祝宴や財産より良いと思える精神を。
私は、あなたたちが自ら得られることを示そう。必ずや
善い行いによって平穏な人生への道が開けるということを。

 

しかし「肉体が健康なら、精神も健康」という考えは一方で棄てられないと思う。別の諺があってもいい。

健康であれば精神力もあり、思考能力もあるが身体がちょっと不調になっただけでそれらは発揮されない。

不健康になってみてやっと、健康状態、というのは「当たり前」ではなくて「奇跡」である、と思う。

最近、各団体の練習の最後に挨拶として述べている、「来週お会いできたらお会いしましょう」という言葉は、奇しくも昨日のアリルイヤ合唱団で練習に行けなかった事で実現?してしまった。

一瞬一瞬を大事に生きよう、と思った。

 

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真実を「考える」力

2011年04月12日 | Weblog

以前に福島の双葉病院の記事について書いた事があったが、やはりあれはデマだったかもしれない

だとしたら配信した共同通信の罪は重いと思うが、それを妄信的に信じてしまう我々にも問題がある。

私は弟子に音楽を教える時に、出版社の皆さんには申し訳ないけれど、「まず全てを疑ってかかれ」と教えている。

本当にその音は正しいのか、本当にその記述は正しいのか。

だからそこのfやpはどんな意味があるのか探れ、という意味も含めて教えている。

そして考えて考えて考え抜いた結果、作曲家が意図していた本当の意味、が見えてくる。

生きている事は精神がある、精神があるという事は考える事である、と私は思っている。

何も考えないで演奏された音楽には本当に内容がない、と感じる事がある。

原爆や放射能物質についてもそうだけれど、報道を妄信的に信じる事だけはやめよう。

 

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