アリルイヤ合唱団の創立は2002年。つまり来年で創立10周年を迎える。
創立当初からラフマニノフの「晩祷」のみを歌い続ける、ちょっと珍しい合唱団。
そして今までに「晩祷」の全曲演奏会を二回行っている。
その全曲演奏会も他の合唱団とジョイントを何回も繰り返しながら、少しずつレパートリーを増やしていき、創立七年目にして漸く15曲全曲演奏会を行うことができた。
そして来年、2012年の2月26日に第三回目の全曲演奏会を行う。
この演奏会を開催するにあたって、私は合唱団の役員を集めてある宣言をした。
「私がアリルイヤ合唱団で『晩祷』を指揮するのは今度の演奏会が最後」、と。
役員は突然の事で皆混乱をしたし、寂しい、または悲しい気持ちになった事だと思う。
しかし私の説明にほぼ納得してもらった。
今まで全曲演奏会を行ってきて、演奏会が終わるごとに退団者、休団者が増えていく。
曲があまりにも高峰過ぎて、全曲制覇したときのよろこびが大きすぎるのだ。
そして、曲がやはり高峰過ぎて他の合唱団のように演奏会が終わった後に新規入団者が増えることはない。
つまり第三回の演奏会を終えた時点で今以上に合唱団が発展する、ということは現状では考えにくい。
だから今度の演奏会を最後にしよう、と。
事実上の解散宣言である。
この話の次の週、合唱団内で総会を行い、以上の事が発表された。
私はその時は参加しなかったのだが、やはり多くの団員の困惑が見られたらしい。
そして一昨日も練習があった。
練習の最後に私はこう言った。
「今度の演奏会を最高のものにしよう。そしてそのためには合唱団の問題ではなく、一人一人の問題としてどういう演奏会を行うべきか考えてほしい」、と。
この演奏会を行うにあたり、今までアリルイヤで歌ったメンバーはもちろん、これから歌いたい人もどんどん参加してほしいと思う。
ひょっとしたら神尾昇が指揮をする「晩祷」はこれが最後かもしれないのだから。
10月28日に行う予定のプロの合唱団、東京トロイカ合唱団のメンバーにも声をかけてみようと思っている。
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