昨日までのブログに登場した、ジョン ラターの曲で、
他にOpen thou mine eyesという曲も練習しています。
Open thou mine eyes and I shall see:
私の目を見開かせてください そうすれば見えてくるでしょう
この曲の最初の部分をやっていて、ある曲を思いだしました。
それは「Amazing Grace」
I once was lost but now am found,
Was blind but now I see.
今まで見えなかったものが見えてくる。
これは生きていれば結構体験する事です。
昨日の喜び、や、感謝、ということもそうですが、
普段「当たり前」と思っていると見えて来ない。
「親孝行、したい時に親はなし」
という言葉がありますが、失って初めて分かるものが結構多い様な気がします。
だからこの曲をやるときは、自分の周りを見つめる事にしています。
いま周りにあって、当たり前だと思っているものはないか。
そしてそれを失った時にどう感じるのか。
そうすると、結構いっぱいある、ということに気付きます。
そして、それらに感謝し、
そして、それらを大事にしよう、
と思います。
私もそれなりに人生を歩んで来たので、今まで失ってしまったものは、
本当にたくさんあります。
そして失ったものはもう取り返すことはできない。
そして、そんなことは分かっている筈なのに、それを繰り返す。
それが人間の弱さだと思います。
だからせめて、自分の一番身近な存在である、「音楽」を通して、
それを再認識できるチャンスがある、ということは幸せな事だ、
と思いつつ、この曲を指揮しています。
この曲の頭は、今回の演奏会では五人のソリ(ソロの複数形)で始まります。
そこでは私は指揮しないのですが、
だからこそ、いつも何か「戒められている」という気がしています。
だからそのソリの間は、自分にとって「大切なもの」を思いだすようにしています。
なんだか聞いたことのあるメロディですよね。スコットランド民謡ではと思っていますが今はやりの「water is wide]
1にそっくりだと思います。ラッターのオリジナルなのか
またはアレンジしたのか…ご存知でしたら教えてください。
Water is wide、花子とアンに出てきた曲ですね。
カナダの先生がスコットランド民謡を歌うのは面白い組み合わせですが、中で使われている曲もスコットランド調だったりしますね。
さて、ご質問の件ですが、私はオリジナルだと思っていますが、そこまで詳しく調べていないので実は正しくお答えが出来ません。でもイギリス出身の作曲家なので、やはり似るところはあるのではないでしょうか。いまスコットランドとイングランドをめぐって色々ありますが、やはり同じ民族、というのは音楽を通しても証明されていると思います。
詩編119を元にしているとのことですが、メロディーそのものが祈りを表現しているように思います。