大阪女の恋心。
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またすぐ会えると分かってるのに
それでも、こんだけ別れがつらいちゅーことは、
ああ~ぁ、ウチは、よっぽどアイツに惚れてるンやろねぇ・・・。
けど・・・、もしかしたら、
ウチだけが一方的に惚れてるんと違うやろか、
そやかて、アイツの言葉は、
なんや、いつも軽うて、
ウチの想いの深さに比べたら、
全然まごころが足らんように聞えるんやもん。
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では、元ネタ二首。
いずれも万葉集にある 大伴坂上郎女の歌。
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相見ぬは 幾久さにも あらなくに
ここだく我れは 恋ひつつもあるか
我のみぞ 君には恋ふる
我が背子が 恋ふと言ふことは 言のなぐさぞ
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【大伴坂上郎女】おおとものさかのうえのいらつめ
奈良前期の女流歌人。
大伴旅人の妹にして大伴家持の叔母。
才能豊かで機智に富んだ歌の数々を万葉集に残す。