漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

続・歳の初めに万葉集で遊ぶ

2012年01月06日 | ものがたり

大阪女の恋心。
   
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 またすぐ会えると分かってるのに
     それでも、こんだけ別れがつらいちゅーことは、  

 ああ~ぁ、ウチは、よっぽどアイツに惚れてるンやろねぇ・・・。


 けど・・・、もしかしたら、
        ウチだけが一方的に惚れてるんと違うやろか、

 そやかて、アイツの言葉は、
       なんや、いつも軽うて、 

 ウチの想いの深さに比べたら、
   全然まごころが足らんように聞えるんやもん。


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では、元ネタ二首。
いずれも万葉集にある 大伴坂上郎女の歌。

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 相見ぬは 幾久さにも あらなくに 
    ここだく我れは 恋ひつつもあるか

 我のみぞ 君には恋ふる 
   我が背子が  恋ふと言ふことは 言のなぐさぞ


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【大伴坂上郎女】おおとものさかのうえのいらつめ

奈良前期の女流歌人。
大伴旅人の妹にして大伴家持の叔母。
才能豊かで機智に富んだ歌の数々を万葉集に残す。




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