漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

パン一個

2012年04月30日 | 事件

子供が犠牲になる悲惨な交通事故など、
やりきれない事件が続くと、

こんなアホみたいなニュースを見て、
ホッとしてしまうのは、やっぱり、哀しむべきことなのでしょうねぇ。
   
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神奈川県の小田原署は28日、
県立養護学校教諭(24)を窃盗容疑で現行犯逮捕した。

発表によると、この容疑者は同日午前9時ごろ、
小田原市のパン店で、陳列してあったパン1個をかばんに入れて逃げようとした疑い。

同店経営者(38)が気付いて取り押さえ、駆けつけた同署員へ引き渡した。

この容疑者は「食べたかった」と容疑を認めているという。

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パン泥棒、捕まえてみれば学校の先生ですか、
万引きの動機が「食べたかった」と云うのは、腹を立てる前に笑ってしまう。

そもそも今の日本で、
公務員として給料を貰っていれば、そこそこのカネはあるハズ。

「食べたきゃ、金払って買え!」と云いたくなるのですが、
それでも、「パン一個ごときを盗む」ようなヤツバラは、おそらく初犯ではないでしょう。

だいたい万引きと云うのは、
カネに不自由する子どもの時ならともかく、
カネが有るのにすると云うのは「ビョーキ」ですから、常習者と思ってよい。

財布の中に一万円入っていても、
百円のカネを払うのが惜しくて物をチョロまかすと云うのは、

長い間の慣習や本人の性格からなる、云わば「生活習慣病」。

つまり「ビョーキ」なんです。

このビョーキは中々治癒がむつかしい、
カネが貯まったからと云って簡単には直らないのだそうです。

掴まっても何度も繰り返す。

先生の資格を取ろうと思えば、
本人も苦労したろうし、親にもそうとうな負担と期待があったはず。

それをパン一個で人生を狂わせると云うのは、
人格形成の根本的な処で、道を踏みあやまっている。

万引きしたから道を踏み外したのではない、
人間として道を外れているからこそ、万引きなんぞで人生を棒に振るのです。

まぁ、罰するほどでもないが、

少なくとも、
「他人を教え導くような職業」に向いてない人格であることだけは確かでしょうねぇ。






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