「アチャラ漬け」は、大根や人参を小さく切って、甘酢漬けにしたもの。
昔は、漬物屋さんでも見かけましたが、
多くは、自家製、
余った野菜で作ったものですが、このごろは流行らないのか、あまり聞かない。
私は長い間、
この「アチャラ」を、「あちら」の事だと思い、
「アチラの国の漬物」と思っていたのですが、どうも、違うようです。
試みに、ネットで公開されてる辞書を引くと、
「大辞泉」では、
「ポルトガル語acharは、野菜・果物の漬物の意」となっている。
対して大辞林では、
「 achara ペルシヤ語」と成っている、
但し、「ポルトガル人が伝えたという」とあります。
「ペルシャ」と云うのは、今のイランですね、中東。
私の手元の国語辞書でも、ポルトガル派です。
面白いので、
手元の「たべもの語源辞典」も引いてみましょうか。
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【あちゃら漬】
甘酢に赤とうがらしを加えたものに漬ける方法である。
ペルシャ語のアチャルとも言われるが、意味は不明。
これはインドネシア料理なのである。
アチャルという生の野菜を甘酢漬けにして赤とうがらしを入れたもの。
(以下略)
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処で、ある対談で、
文化人類学者の石毛直道さんは、こんな事を仰ってます。
「東南アジア、特にインドネシアやマレーシアに行くと、
アチャールという野菜の甘酢漬け出てくる、
その語源を調べてみると、インドを通って、ペルシャ語に行き着くんです。
ようするに、野菜なんかの酢漬けにした物をアチャールといっている。
それが日本に入って来てアチャラ漬けになった様なんです。」
尤も、氏も、
ゼッタイにそうだと断言されてる分けではないのですよ。
ここまで遊びで調べただけだから、
私も別にどっちでもいいんだけど・・・、
でも、同じ酢漬けでも、
鯖のきずしには、昆布を入れるのに、
「鯵(あじ)の南蛮漬け」には、コブ入れないよなァ。
ナンデだろ、・・・と、もういいか。(笑)