漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

コレクター

2014年07月22日 | 事件

むかし、「コレクター」と云う映画がありましてね。

当時はその内容の刺激的なことから、
ずいぶん、一般世間の話題になったものです。

ストーリーは、

蝶の採集が唯一の趣味と云う、
内気で陰気な男が、宝くじに当選、大金を手に入れる処からはじまる。

で、この男がまずしたことは、
蝶の採集に便利な郊外にあって、

しかも、堅牢な「地下室を備えた家」を手に入れること。

そこで男が採集したのは、
蝶ならぬ「若くて美しくて、はつらつと生きている画学生」。

この魅力的な女性を、
クルマで誘拐し、その地下室に閉じ込めるわけです。

そこから、双方の精神的な葛藤や、
脱出のための駆け引きが、映画の眼目となる分けですが、

話題になったのはそのラスト、

いろいろあって、ついに画学生は亡くなってしまうのですが、
それを知った蝶の収集が趣味の男は、

ひとこと、
「なんだ、死んだのか」と言って、次の収集に出かけるのです。

もちろん、若い女性の。

先日からの報道では、
小学生を誘拐した男は、

誘拐に供え、一千万円をかけて、
防音節義を備えた部屋をしつらえていたと云うことですが、

私は、はるか昔に見たこの映画を思い出しました。

ただ、映画と違い、
少女は救い出されたようですから、良かったですがね。








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