漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

「丑には牛を」

2013年07月13日 | 食べもの

新聞の番組欄、ニュースの小見出しに、
「高騰、日本ウナギを食卓から消すな!」と云うのがあった。

最近、
値上がりの著しいウナギをどう売ろうかと、

あの手この手の作戦で苦労する業界を取材して面白おかしく見せる意図らしい。

間もなく土用丑だし、ニュース性はありそうだが、
「だけどなぁ」と私なんぞは思ってしまう。

ウナギの幼魚、
シラスが乱獲された結果の高騰、

その高値がまた乱獲を誘い、
ついにウナギが絶滅危惧種に指定されたと云うニュースは最近のこと。

何年か前、
日本海のカニが乱獲で激減し暴騰したが、

その「カニのピンチ」が、
「カニボウ」や「カニかまぼこ」と云った代替品の開発をうながし、

この新商品が世界を席巻したのは記憶に新しい。

「ウナギがピンチ」と云う時代に、
無理やりウナギを売る手段を応援するような報道をするのではなく、

ウナギ棒やウナギかまぼこを開発している業者や、
「変わり行く土用丑」と云うような報道をしてこそ、

息長くウナギを、
日本の食文化として、後世に残せると云うものではなかろうか。

その代替品が出てくるまでの間、
絶滅危惧種の絶滅を助長するような売り込みはやめて、

ここはひとつ、
「土用の丑には牛のかば焼きを」とキャンペーンを張ってみるのはどうですか、、

大手のスーパーさん。








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