漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

オンナの生き方

2011年06月06日 | 
我が同居人ドノの「ランチ仲間」に、
このたびメデタク、娘さんが二人目の子を出産したと云う年配女性がいる。

ナンでもその娘さん、
一人目の男の子が生まれた時は、
お母さんに助けてもらったりして仕事を続けていたが、

二人目ができては「さすがにムリ」と判断して会社に辞表を出した。

処が、そこの社長さんが言うことにゃ、
「ゆっくり休暇を取ってもいいから仕事を続けてみたら」と云う思わぬお言葉。

いろいろ相談して、結局仕事を続けることにしたのだそうな。

最近は、託児所不足が深刻だとよく聞くが、
それは、つまり、「働くお母さん」が増えたと云うことでもあろう。

日本の若年人口が減ったと云う嘆きもよくよく聞くが、

それでも人手不足にならないのは、
「働く青壮年の女性が」が増えたからでもあろうか。

思えば時代は変わったのだなぁと思う。

私の若いころの女性社員と云えば、
ハタチを過ぎたら、
上役からの「いつお嫁に行くの?」と云う言葉がアイサツ代わり。

「オンナのコ」は、
遅くとも二十五までには「コトブキ退社」するのが当然と思われていた時代だった。

それがナント、
このごろは女性にとって、「生き方の選択肢」がずいぶん増えた。

生涯独身を通して、
仕事や趣味に生きがいを見ぃ出したり、
結婚しないでパートナーと暮らしたり、次々と相手を取り替えたり。

今、三十代の人はそんなことアタリマエだと思うだろうが、
こんな風になったのは、つい最近のことで、

有史以来、つい百年ほど前まで、
女性が自立して生きていくには、

「女であることを売り物にするしかない時代が続いてきたのだ」と云うような意味合いのことを、

バーン&ボニー・ブーロー著、
「売春の社会史・古代オリエントから現代まで」が書いている。







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