先日、私が寝ている間に、
我が同居人ドノが、“こっそりテレビを見て”ましてね。
いや、あやしいテレビじゃない、
手品師のマギー司郎さんがインタビューに応えて、
その生涯を語ると云うもの、・・・だったらしい。
らしいと云うのは、
私は見てないからね、あくまでも伝聞、つまり又聞きですからね。
あ、それから“こっそり”と言うのは、
寝ている私を起こさぬように、ボリュームを絞って、という意味です。
別に他意はない。 (笑)
マギーさんは9人兄弟の7番めなんだそうですね、
茨城のワリと大きな農家の生まれだったそうですが、
お父さんが「夢追い人」でね、
次から次へと「もうかる」事業に手を出しては、
ことごとく失敗。
お母さんがガンバって働いても、
“ゆめ”に食われて、借金だらけのド貧乏生活。
食うものもなくて、
お医者さんから、「子供たちみな栄養失調だよ」、と言われるほどの暮らし。
司郎さん、中学出るとすぐ家出、
キャバレーで氷割りなんかの下働きをしながら暮らすうち、
子どものころ見て憧れた手品を趣味で覚え、
やがて、紹介する人があって、とある劇場へ出た。
処が、客は誰も見向きもしない。
それもそのはず、
紹介されたのは、ストリップ劇場、みな目的は手品なんかじゃない。(笑)
しようがないから、
「お客さんもヘタな手品なんて見たくないだろうけど、
お姉さんたちも着替えや休憩の時間がいるんですよね、
ボクもコレをやらないと食べていけないんですよ」なんて言いながらやってるうちに、
自然と話術も磨かれ、
やがて、キャバレー回りから、ついにはテレビ出演へ、
そのテレビを見ていた人から局に電話がかかり、
「あの手品師、むかし家出したままの息子に似てるが、コレコレと云う名前ではないか」と云う問い合わせ。
これがナント、実のお母さん。
家出してから、17年目、
オレのことなど忘れられてると思っていた司郎さん、
本番中なのも忘れて号泣した。
少年院や刑務所の慰問も長年、続けてるそうで、
「壇上からは降りないで下さい、と言われるんだけどね、
舞台から降りて、
手品の種なんか見せると、泣いて喜んでくれるんです。
種に、じゃなくて、
僕の手に触れて『娑婆の人と触れ合った』と云うことでね」。
「ボクは中卒でね、
たまたま悪いことせずにこの年まで生きてこられたけど、
みなさんの側に居ても、ちっともおかしくない人間です」と自己紹介すると、
偉い先生の訓話より熱心に聞いてくれるそうです。
あ、それから、司郎さんの、
「ハンカチのタテ縞をヨコ縞にする」手品、アメリカでも受けて賞を貰ったんだそうですよ。
以上、今日は「また聞きのまた伝え」でした。 (笑)
我が同居人ドノが、“こっそりテレビを見て”ましてね。
いや、あやしいテレビじゃない、
手品師のマギー司郎さんがインタビューに応えて、
その生涯を語ると云うもの、・・・だったらしい。
らしいと云うのは、
私は見てないからね、あくまでも伝聞、つまり又聞きですからね。
あ、それから“こっそり”と言うのは、
寝ている私を起こさぬように、ボリュームを絞って、という意味です。
別に他意はない。 (笑)
マギーさんは9人兄弟の7番めなんだそうですね、
茨城のワリと大きな農家の生まれだったそうですが、
お父さんが「夢追い人」でね、
次から次へと「もうかる」事業に手を出しては、
ことごとく失敗。
お母さんがガンバって働いても、
“ゆめ”に食われて、借金だらけのド貧乏生活。
食うものもなくて、
お医者さんから、「子供たちみな栄養失調だよ」、と言われるほどの暮らし。
司郎さん、中学出るとすぐ家出、
キャバレーで氷割りなんかの下働きをしながら暮らすうち、
子どものころ見て憧れた手品を趣味で覚え、
やがて、紹介する人があって、とある劇場へ出た。
処が、客は誰も見向きもしない。
それもそのはず、
紹介されたのは、ストリップ劇場、みな目的は手品なんかじゃない。(笑)
しようがないから、
「お客さんもヘタな手品なんて見たくないだろうけど、
お姉さんたちも着替えや休憩の時間がいるんですよね、
ボクもコレをやらないと食べていけないんですよ」なんて言いながらやってるうちに、
自然と話術も磨かれ、
やがて、キャバレー回りから、ついにはテレビ出演へ、
そのテレビを見ていた人から局に電話がかかり、
「あの手品師、むかし家出したままの息子に似てるが、コレコレと云う名前ではないか」と云う問い合わせ。
これがナント、実のお母さん。
家出してから、17年目、
オレのことなど忘れられてると思っていた司郎さん、
本番中なのも忘れて号泣した。
少年院や刑務所の慰問も長年、続けてるそうで、
「壇上からは降りないで下さい、と言われるんだけどね、
舞台から降りて、
手品の種なんか見せると、泣いて喜んでくれるんです。
種に、じゃなくて、
僕の手に触れて『娑婆の人と触れ合った』と云うことでね」。
「ボクは中卒でね、
たまたま悪いことせずにこの年まで生きてこられたけど、
みなさんの側に居ても、ちっともおかしくない人間です」と自己紹介すると、
偉い先生の訓話より熱心に聞いてくれるそうです。
あ、それから、司郎さんの、
「ハンカチのタテ縞をヨコ縞にする」手品、アメリカでも受けて賞を貰ったんだそうですよ。
以上、今日は「また聞きのまた伝え」でした。 (笑)