少し調べたことを書きます。
まず、身体の土台を整える。
私達の身体は、60兆個の細胞からできていて、そのひとつひとつに遺伝子があります。そして、私達の身体は、遺伝子情報に基づいて設計され、その上に『自律神経』と『ホルモン』の二大制御機構が働くことで、支えられています。
これが、身体の土台です。
健康や若返りは、この土台がしっかりしたうえで、免疫機構や身体本来の力を引き出していくことが基本となります。
そして、この身体の土台を整えるという意味で、 最も大切なのは
『睡眠』です。なぜなら、人は眠っている間に二大制御機構が十分に働き、日々身体が再生されるからです。
自立神経の働きを高める
私達の身体を支える二大制御機構のうち、自立神経は体内時計にしたがって規則的に変動する交感神経と副交感神経とのバランスによって成り立っています。そもそも自立神経とは、『自ら律している=自分の意思では動かせない』神経です。(心臓や腸の働きなど意思ではできません)自立神経は、活動シーンに合わせて交感神経か副交感神経のどちらかが優位になりますが、もう一方はオフにならずにきちんと支えているという関係で成り立っています。基本的には、昼は交感神経が、夜は副交換神経が優位になるようになっています
副交感神経の働きで身体は回復する
昼間優位になる交感神経は、身体を積極的に動かせることができるように身体の中心に血液を集め、『仕事をする』『勉強する』『身体を動かす』など様々な活動を可能にします。
一方、夜間は副交感神経が優位になります。副交換神経は『休息と食事の神経』。抹消の血管を広げ、毛細血管にゆっくり血液を送り込み、心拍は緩やかになり、リラックスします。身体に備わっている本来の力を十分に引き出すという点では、夜間に副交換神経がきちんと働くことが必要です。それは、
身体の細胞は夜間に修復されたり、再生されたりしているからです。これが睡眠を身体の再生工場と呼ぶゆえんでもあります。
寝ている間に疲れがとれたり、肌が修復されてきれいになるのも再生工場のおかげなのですが、この再生工場がしっかりと働くために必要なのが、睡眠の質と適度な長さです。睡眠の質は、副交換神経がしっかり働くことで、毛細血管がきちんと開き、抹消まで栄養やホルモンが細胞まで十分に運ばれることを意味します。睡眠の適度な長さとは、この再生工場の稼働時間と考えます。稼働時間が十分でない場合は、栄養やホルモンが身体全体に行き渡らず、身体のメンテナンスは、中途半端な状態のまま翌日を迎えることになります。十分な効果を発揮するには、7時間程必要といわれています。
尚、先ほどの睡眠の質を上げるには、
①十分に昼間、交感神経を優位にする
②規則正い生活により、時計遺伝子を整える
③夜間に副交換神経が働きやすい環境を整える
などがあります。昼間活動的な生活をすると、夜間にしっかり副交換神経が働きます。
また、時計遺伝を働かせるためには、毎日の生活リズムを一定にすることが有効です。また朝9時までに太陽の光を浴びたり、規則正しく食事をとることも時計遺伝子を整えるコツです。
できるだけ、夜間に副交感神経が働くためには、その環境整備も必要です。カフェインをとりすぎない、強い光を浴びない、リラックスする。パソコンのディスプレイ見過ぎないなどが挙げられます。