明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

祝 200000人 書籍「親鸞の伝承と史実」の紹介

2014-03-14 22:45:14 | Weblog
このブログ、訪問された皆さんの累計が昨日(3月13日)200000人を突破しました。(正確には、200211人)何だか信じられない数字です。ですから、久しぶりに「祝」とつけました。2122日前に明源寺ブログが開店。しかし、ブログの登録はしたものの当初は開店休業状態。数ヶ月の休業期間を過ぎて、本格的にブログが動き始めたのはその年の報恩講から。これ程短期間に200000人突破とは夢にも考えた事はありませんでした。名前も顔も判りませんが、これもブログを訪問していただく皆さんのお陰です。深く感謝申し上げます。
「祝」200000人という事で、一冊の書籍を紹介。見出しのタイトルである「親鸞の伝承と史実」(副題 関東に伝わる聖人像)著者(今井雅晴)先生。出版社は、法蔵館。定価は、2000円+税別です。

実に面白いのです。関東に残る多くの親鸞伝説を扱った本なのですが、構成が、ユニークなのです。京都在住の親鸞聖人(60歳前後から90歳)から、関東の人々に出されたお手紙が真筆・代筆含めて多数残っています。ご消息と呼びます。浄土真宗聖典註釈版では、その数を43通としています。このご消息を、関東各地(主として茨城県・栃木県)の地方ごとに分類し、ご消息を通じて、その地方の聖人ご教化のありようを推定され、地方に残る親鸞伝説を分析された本なのです。
ですから、本に掛けられた帯(黄色)には、伝承を通じて見えてくる「人々の願いと救い」となります。関東の人々が、聖人に一体何を求めたのかが判るのです。
特に面白かったのが、関東平野にそびえたつ名峰「筑波山」(800m級)の周辺に残る親鸞伝説の話。

私達は、筑波山といえば「ガマの油」となります。しかし、「ガマの油」は残念ながら親鸞伝説とは関係ありません。

筑波山周辺には、多くの親鸞伝説があるそうです。でも、伝説の根源を探求すれば全て筑波権現(神)と親鸞聖人の教えとの関係に集約する事ができると今井先生は述べられます。つまり、真宗と神との関係をしるうえで大変興味深いのです。「関東二十四輩」を旅される事もあるかと思います。そんな時、その土地に伝わる親鸞伝説を頭に入れて旅すれば楽しくなることは間違いありません。

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