明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

御嶽山の火山噴火に思う・・

2014-10-06 00:48:45 | Weblog

御嶽山突然の火山噴火(水蒸気爆発)により、多くの人命が失われました。
噴火のタイミングが最悪でした。御嶽山は今が紅葉が丁度見頃。そして、多くの登山者が山頂に到着しお昼を食べている時間。季節と時間のタイミングが重なった最悪の火山噴火でした。そして、噴石の物凄さ。多くの登山者が噴石で・・・
山頂付近で続けれている捜索活動をテレビ映像を見ていますと、まるで一面が月面のクレーター状態。50人を超えるいのちが失われ、危険を冒しての懸命の捜索活動にもかかわらず行方不明の方もまだ多数存在。しかも、大型台風18号が刻々と東海地方に接近しています。御嶽山周辺にも無情にも大雨が予想されています。土石流発生の可能性も大です。これからの捜索活動は、どのように展開していくのでしょうか?????
自然の猛威を、私達に如実に示したのが今回の御嶽山火山噴火でした。そして、今回の火山噴火は、地球規模で考えれば大自然の営みの一部なのです。日本列島は火山列島なのです。世界の7%に当たる110の活火山を有する火山大国が日本。そのうち、御嶽山を含む47の火山は「今後100年程度の中長期的な噴火の可能性」があるため、気象庁が地震計やカメラなどを設置して、24時間体制で監視している火山大国なのです。この事を、私達は決して忘れる事なく銘記すべきでありましょう。これが、尊い犠牲を払った最大の教訓だと思います。
テレビの論調等を拝見していますと、どうして予知が出来なかったのかという意見も多数あります。しかし、これはあくまで結果論です。
私も、10月10日深夜から追悼登山にて剣岳周辺まで行きます。勿論、往時の力はありませんので室堂(むろどう)周辺のトレッキングで終わるものと思います。出来たら、遭難現場が見える雄山(おやま)までは行きたいのですが。
今日は、法要終了後に改めて登山用具を点検しました。登山靴も駄目状態。駄目駄目状態の登山用具ばかりです。早速買物に走りました。痛い痛い出費となりましたが、登山の基本は「備えよ。常に」です。雨具すら無いのでは話にもなりません。(今まで使用の雨具はボロボロ状態)
一昨日、自坊に鈴鹿山脈は釈迦岳を登山した名古屋からの登山者2人(ご夫婦)が突然来寺。本堂の大屋根が見えたので立ち寄ったとの事。本堂にてお話を聞いていますと、「丁度1週間前に2人で御嶽山に登ったばかり。噴火をニュースで知った時、恐怖で足がすくみました。」と奥さん。噴火の1週間前といえば、火山性微動が数多く観測されていた時期です。火山情報のレベルをあげるのならこの時であったといわれている1週間前。御嶽山に何も知らずに登られ、紅葉を満喫されて無事帰宅しておられるのです。このお話を聞き、「本当に紙一重」なんだと強く思った事です。
そして、台風18号が日本列島に上陸する事なく太平洋を西進して欲しいものです。そう願わずにはおれません。

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