ニャンダフルライフ 

猫にハマる日々

蒸し暑い夏の思い出

2007年07月21日 | 

Dscf0139 毎年このくらいの季節になると、家族で3年前の事がよく話題になります。

つきが1歳の夏。この年はとても暑く、家の外は朝からいろんな虫がぶんぶん飛び回っていました。

中でも「招かざる客」が来たのが8月に入ろうとしていたある日。数日前から洗濯物を干す私に一瞬目に入らないくらいの高速で突進してくる黄色い物体がありました。いやな予感はしていたのですが、その存在はどうも我が家の周りをテリトリーとして巡回している兵隊のようでした。

キイロスズメバチ。スズメバチの中では小柄ですが、その凶暴性は他の仲間よりも強いとされ、こちらがちょっかいを出さなければ大人しい蜜蜂などと比べて、何もしてないのに人間にもおそいかかってくるやっかいなヤツです。日に1回見るか見ないかの存在ではありましたが、近くに巣ができたとなるととても危険です。

それがある日、雨戸をあける際に1匹家の中に入り込んできてしまいました。

1度目は近くにあった雑誌で応戦し、(ものすごく攻撃してくるのです)即刻窓から出て行ってもらうことができたのですが、2度目は入り込んでいるのに数十秒気がつきませんでした。

雨戸を開けて部屋から出ようとしたとき、窓際で「ブーン」という嫌な羽音を確認、すぐに振り向くと窓から30センチくらいのところにバチバチガラスに突進して外に出ようとしている「ヤツ」を発見しました。

最悪なことに、そこには無邪気なつきの姿が。「あなただあれ?」と手を出しています。すぐに「アブナイ!あっちへ行って!!」と大声を出したのでつきは飛びのき、スズメバチとの距離は安心なものになったので、すばやく間に入り、攻撃を雑誌でよけながら何とか窓をあけ、追い出すことができ、一安心しました。

それから心を落ち着けて、30分くらいたったころ、つきが片手を執拗になめているのに気づきました。見ると、片手が一回りほど大きくなっています。

「え?刺された?!」と思い、顔面蒼白に。とるものもとりあえず(実際あわてていて、Gパン靴下のいでたちで靴を履き忘れてつっかけ姿、しかも財布を持っていくのを忘れ、後日支払いに行ったほどです)大至急で病院に駆け込みました。

診断では蜂毒が体に入ったかはわからなかったのですが、一応抗生物質を注射してもらうと、腫れはすぐに引きました。ただお医者さんが言うには、本当にスズメバチに刺されたとしたら大変なことになっていただろうから、刺されたのではなく、飛びのいた際に捻挫っぽくなったのか、仮に刺されていたとしてもちょっとだけ刺されたとか、(外皮でブロックされ血管までいかなかったとか)毒がかかったとか(スズメバチはミツバチと違い、何度も針をさせる他、威嚇のために毒液をピュッと針から出すこともできるのだそうです)、それくらいだったのではないかということでした。

その後緊張の観察期間が10日くらい続きましたが、本猫はケロリンパとして、今に至ります。大事に至らなくて本当によかったです。でも人間と同じで、蜂に指された場合、1回目は大丈夫でも2回目に刺された場合はショックを起こす確立が高いそうなので、今後絶対にどんな蜂も家には入れないよう注意しています。

余談ですが、この蜂大騒ぎ事件ではつきが病院に行ったことでちょっとだけよかったこともありました。事件の数日前、実は母が我が家のお隣のおうちの屋根に巣があるのを発見していて、お隣に言いに行ったそうなのですが、お隣の方は自然派の方なので、「ほおって置けば秋にはいなくなりますよ。大丈夫心配しないで。」と言われてしまったそうなのです。そのお宅の北側に巣はあったので、ご本人はあまり影響がなかったようなのですが、南側の庭に巣の出入り口があった我が家は正直ちょっと難儀していました。そこでつきの事件がおき、あわてて出かける際、ちょうどお隣の方が庭に出ていて、私たちのあわてぶりを見ていたようで、それで事情を察知したらしいのです。特にこちらからは何も言わなかったのですが、すぐに行政を呼んで下さって、撤去をしてくださいました。慎重に対応してくださり、巣を撤去し、薬をまいてくださったので、その後近所にスズメバチは来ていません。

それにしても、ひょんなことで10日もエリザベスカラーで「土星」になったつきが、一番わりをくった事件でした。大事にならなかったので今では笑い話にできますが、本格的に刺されなくて本当に良かったと思い、この時期は兜の緒を締める気持ちになります。

コメント
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