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とんでもない福井県生活学習館! 「ジェンダー書籍」は戻ったけれど・・・・

2006年05月18日 | 浅野史郎さん関連
みどり@「む・しネット」事務局です。

★福井県生活学習館では、昨日、「む・しネット」の7/8「政治を市民の手に」シンポジウム(浅野史郎さん基調講演)のチラシをめぐって、とんでもないことが起きていました。

7/8「政治を市民の手に」シンポジウムの記事とチラシ

【事実経過】
昨日午後、今大地さんが福井県生活学習館にチラシを置いて欲しいと持参しました。福井県生活学習館では、「宗教や政治活動に関するものかどうか、主催団体や内容が分からないので、主催者の活動内容の確認をしたい」ということで、広部氏が対応し、チラシは預りになりました。

「連絡先はみどり」と伝えていただいたので、その後、今大地さんから話しを引き継ぎ、事務局のわたしと生活学習館・企画管理課長、広部てつ郎氏と電話で話しました。
今大地さんは、シンポジウムのパネラーのひとりですが、書籍排除事件の抗議行動の中心です。

まず「今大地さんへの嫌がらせですか?」と尋ねたら、けっしてそうではないとのこと。「ではそれを前提に」ということで話しをしました。
主催団体の活動や内容を知りたいということだったので、「わたしたちは女性の政治参加をすすめる市民グループであって、福井県男女共同参画推進条例の14条(政策等の決定過程における男女共同参画の推進)にむしろ合致している活動である」「長年の地道な活動で女性センターの講師に呼ばれたり、社会的認知も受けている」と説明しました(なんと県条例を知らないとのこと)。
さらに規約や活動などをITで見てもらって、なにも問題がないと確認したあとで、「県主催以外のチラシを置いた前例がない」と言いだされたので、広い範囲で置いていただいていると複数の施設を挙げました。
電話を切ってすぐにいくつかの施設と、名前を挙げてもいない遠くの県の施設に確認されたらしく「置いてない」施設を見つけて鬼の首をとったように電話がかかり、他に置いてある公的施設のリストを要求されています。それも「夜のうちにFAXにいれておくように」と。「なぜ必要なのですか?」「何につかうのですか?」と聞いても「参考にしたいから」の一点張り。
どこに置いてあるのか、ほんとに置いてあるのか確認したいのでしょうか。
(約束した?)リストが届いていないことを理由に断るつもりだったのでしょうか。

【結論】
中部地方の主要な女性センターをはじめ約50カ所のリストは手元にあります。
ありますが、そもそも、チラシを置くか置かないかのはなしで、生活学習館の要求に応じて市民グループの活動の情報をFAXで送る必要もないと思っています。
断りたいならなら、会館独自のルールや判断で断ればよいわけで、他の施設のリストを市民に要求するという発想自体が、とんでもない非常識だとも気づかない。本を隠して、けっきょく戻すことになっても、なお「人権侵害体質、官僚体質、検閲体質」は改まっていない、と感じました。
氏名と所属を聞いても「生活学習館です。そんなことどうして必要なんですか」と、めちゃ不愉快な対応。
生活学習館の広部企画管理課長は「女性センター」どころか、公務員としての基本のき(やってよいこと、いけないこと)も分かっていないのではと思います。
実際に行かれた今大地さんもさぞ不愉快な思いをされたことでしょう。

行政とかかわることは多いのですが、いまどき、これほどひどい公務員の対応はひさしぶりで、わたしもさすがむかついていました。
強いいきどおりと、問題の根深さを感じます。


★昨日の朝刊各紙に「書籍が書架に戻った」ことと「市民オンブズが公開質問状」
の記事が掲載されています。
以下は、朝日新聞(5/17付)です。
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「ジェンダー書籍」戻る 県生活学習館
内容確認「問題ない」

 県生活学習館(福井市)の書籍コーナー約2600冊のうち、上野千鶴子・東大大学院教授の著書など男女平等やジェンダー、性教育などを論じた約150冊が書架から撤去されていた問題で、県はこれらの書籍を16日、元の書架に戻した。県男女参画・県民活動課は「公益を害するような記述はなく問題はなかったと判断した」としている。
 県によると、県の男女共同参画推進員(計28人)を務める男性が昨年11月に、「男女共同参画推進に不適切で内容が過激」と指摘し、リストをあげて撤去を要請。同館は3月末に、これらの書籍を書架から事務室内に移していた。
 このため、今月、敦賀市議の今大地晴美さんが書籍の表題や撤去理由を情報公開請求。書架に戻すことなど求めて鑑査請求もしていた。これについて、同館は「内容を確認するために移動しただけで撤去ではない」と説明していた。
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撤去の判断理由問う公開質問状
館長に市民オンブズ

 県生活学習館の書架からジェンダー関係などの書籍行く150冊が撤去された問題で、市民オンブズマン福井は、定池りゆ子館長に書籍撤去の判断理由を問う公開質問状を郵送した。
 質問状は15日に送付。書籍撤去は誰がどのような理由で判断したかや、長期間にわたる撤去の理由について回答を求めている。また、書架に置く書籍の選定基準や、撤去した書籍の内容についてどのように検討したのかもただしている。
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(朝日新聞2006.5.17)


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1 コメント

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ご存じかもしれませんが…… (kisslegg)
2006-05-18 14:31:38
毎日新聞によると,福島氏らは内閣府に掛け合うそうですよ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060518k0000m010102000c.html
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